みなさんこんにちは。セネきちです!
今回は、チモシー牧草をもりもり食べるペットたち、ウサギ、モルモット、チンチラ、デグーなどを飼いたいなと思っている方にぜひ読んでいただきたい記事です!
彼らの主食はチモシー牧草、毎日食べ放題にしてあげるのが理想とされています。
なので、飼い主さんが扱いやすく、かつペットが食べやすい牧草入れを選ぶ必要があるんですよね。
でも、牧草入れって形が色々、素材も色々です。初めて飼う方はどれがいいのか分からなくなるのが普通です・・・
今回は、そんな、選ぶのに悩みがちな、牧草入れ(チモシーフィーダー)の選び方を徹底解説させていただきます!
徹底解説はいいから、さっさとおススメを教えてー!という方はこちらからどうぞ。
ペット別におススメ商品を紹介させていただいております♪
牧草入れを選ぶ前に・・・
牧草入れの選び方ですが、まずは飼育する予定のペットの種類が決まっていることが大前提です。
それは、ペットの種類によって、大きさ、食べる量、食べ方が違うためです。
牧草を選ぶ時注目したいポイントもペットの種類によって異なりますよ。
簡単に言うとこんな感じです。
・モルモット 食べる位置が低いので、床に近い部分に設置できるものがおススメ。
・デグー かじることが好きなので、陶器製のものがおススメ。
・チンチラ ケージ内で素早く動くので、足を挟む危険性のないものがおススメ。
・ジリス かじることが好きなので陶器製がおススメ。
・その他(プレーリードッグ、大型ウサギ、ケープハイラックスなど)とにかく丈夫なものがおススメ。
もうペットの種類が決まっているよ!!という方は続けていきましょう!
このまま牧草入れを選んでもいいのですが、飼い主さん目線での希望もあれば、メモしておくと良いですよ。
・丈夫さ(価格が高くても丈夫なものがよいか?)
・扱いやすさ(子供でも使えるものを選ぶか?大人のみで世話をするか?)
・清潔感(汚れる度に買い替える派か?洗って長く使う派か?)
・置き場所のスペース(少しでも広くしたいか?余裕があるか?)
牧草入れにはそれぞれ商品ごとに特徴が異なります。
どれを選ぶかによって、飼い主さん目線での使いやすさ、ペット目線で見た牧草の食べやすさ、耐久性、掃除のしやすさ、等に関係してくるのです。
それぞれメリット、デメリットも紹介していきますので、自分が何を優先したいか?を考えながら見ていってくださいね
牧草入れの選び方① 素材で選ぶ
牧草入れ選びをするために、まずは一番分かりやすいポイント、「素材」をみていきましょう。
素材は、お手入れのしやすさ(使いやすさ)、ペットへの安全性、牧草入れ自体の耐久性に関係してきます。
木製の牧草入れ
まずは木製から。牧草入れの中で最も種類が多いのが木製の牧草入れです。
価格も安いものが多く、見た目もかわいらしいので初めて草食のペットを飼育する方にも人気です。
木製の牧草入れは良い意味でも悪い意味でも「かじられる」のが一番の特徴です。
かじり木と兼用で使うならば、省スペースになりますが、1~2日で牧草入れとして使えなくなるくらいかじるコもいるので、かじる性質の強いコにはおススメできません。
また、洗いにくいので上に乗って排泄する可能性のある、立体行動をとるタイプのペットにもおススメできません。
使いやすさ
木製なので、洗うのが大変なのが難点。
安全性
ペットがかじっても問題ないので安心!
耐久性
かじられたり、汚れたりで長く使うことは難しい・・・
◎おススメ ウサギ、モルモット
✖おススメできない チンチラ、デグー、ジリス
陶器製の牧草入れ
陶器製の牧草入れは近年出てきたタイプです。
見た目がシンプルで、かじることができないのがポイントです。どんな種類のペットにも使うことができ、洗いやすく、きれいに長く使うことができます。
陶器の牧草入れは、長く使えますが、割れてしまえばそこで買い替えになります。
重量もあるので、子供さんが扱う可能性がある場合は陶器は避けたほうが良いでしょう。大人も扱う時は注意しましょう。
割れてしまった場合、販売されているショップが少ない上に価格も高めなので、精神的ダメージは大きいです・・・!
使いやすさ
洗いやすいけど、重量があるので必ず大人が扱う必要あり。
安全性
かじることができないので歯に悩んでいるコにおススメ!
耐久性
長く使える。ただし、割れなければ・・・
◎おススメ すべてのペットに使える
✖おススメできない 特になし。
プラスチック製の牧草入れ
ペット用品はプラスチック製が多い中、牧草入れに関しては商品の種類が少なめです。
軽くて洗いやすく、扱いやすさではナンバーワンの素材です。かじられなければ、陶器のように割れることもないため、長く使うことができます。
難点があるとすれば、木製に次いでかじられやすい点でしょうか。
草食のペットというのは多かれ少なかれかじることが好きなので、かじられやすいプラスチック製はだんだんボロボロになってくる・・といったことはあります。
木製と違って、かじって体内に入ってしまうとあまり良くはないので、かじる性質の強いペットには向かないでしょう。
使いやすさ
軽くて洗いやすい。
安全性
かじられた場合、木製よりは心配なところ。
耐久性
酷くかじられなければ、長く使える。
◎おススメ ウサギ、モルモット、チンチラ
△あまりおススメできない デグー、ジリス
金属製の牧草入れ
本体全てが金属製の牧草入れはボール状の商品が最も有名で、ロングセラー品となっています。
また、ウサギ専門店など、ショップ独自で金属製のものを制作しているところもあります。
金属製は、丈夫で長く使える点が最大の魅力です。
金属製というとサビが出るのが難点だったりするのですが、牧草入れに関しては、他の飼育用品に比べて水洗いする機会が少ないためか、サビが出にくく、かなり長く使うことができます。
気を付ける点としては、ケージの中に取り付けるタイプのものは、立体行動をとるペットが足を挟むことがあるということと、牧草が下に落ちやすいというところです。
使いやすさ
牧草を入れにくいのでやや使いづらい。
安全性
よく動くペットは足を挟むことがあるので要注意!
耐久性
最も長く使うことができる。
◎おススメ ウサギ、モルモット、ジリス
✖おススメできない チンチラ、デグー
素材に関する解説は以上です!
どの素材のものを選ぶかによって、ずいぶん使い勝手が違ってくることが分かりますね
牧草入れの選び方 ②取り付け方法で選ぶ
素材の次にみていきたいのは、「取り付け位置」です。
取り付け位置は、毎日の牧草の補充のしやすさ(使いやすさ)、牧草の飛び散りにくさ、省スペース度に関係します。
牧草入れには、外側に設置するタイプと内側に設置するタイプ、そしてどちらでも設置きるタイプの3種類に分かれます。
そのうち内側に設置するタイプの牧草入れは更に設置方法がいくつかあります。
ケージの外側に設置するタイプ
ケージで固定するタイプはその名の通り、ケージの外側からネジで止めたり、ひっかけたりして使うタイプの牧草入れです。
牧草の補充が楽ちん、また、ケージ内に置かないので、中が狭くなりません。
ペットがいじることができないので、かじられることがなく牧草入れ自体が傷まないのも嬉しいところです。
気を付けたい点は、ケージによっては取り付けできないというところです。
おしっこ飛び散りガードが付いていたり、ケージの下部がクリア素材になっていると、取り付けできず、外掛けタイプは置いて使うこともできないため、お蔵入りになってしまいます。ケージを先に購入してある場合はよく確認しましょう。
使いやすさ
取り付けも簡単で、補充が最も楽なタイプ。
飛び散りにくさ
ケージの外側にチモシーくずが落ちやすい。
省スペース度
ケージの中は全く狭くならない。
◎おススメ すべてのペットに使うことができる。
△あまりおススメできない 食べる位置が低いモルモットには食べにくいかも。
ケージの内側に設置するタイプ
ケージの内側に設置するタイプは、更にいくつかの取り付け方法があります。
牧草入れはこのタイプが最も多く、素材も色々種類がありますよ。
ネジで固定するタイプ
ケージの内側にネジで固定するタイプの牧草入れは、最も商品の種類が多く、使い勝手も良いので人気があります。
がっちり固定できるのでいたずらされにくく、ケージの中に入れるタイプの中では最も場所をとりません。
デメリットとしては、ケージの金網部分に固定するために、どうしても牧草を食べる位置が高くなってしまうので、モルモットやジリスなどには向きません。
また、外側に付けるタイプと同じようにケージの下部がアクリルになっていたり、おしっこ飛び散りカバーが付いていると、取り付けができないことがあるので注意しましょう。
使いやすさ
基本的に使いやすいが、ケージによっては使えないことがある。
飛び散りにくさ
置き型に次いで飛び散りが少ない。
省スペース度
内側に取り付けるタイプの中では最も省スペース。
◎おススメ すべてのペットに使うことができる。
△あまりおススメできない 食べる位置が低いモルモットには食べにくいかも。
転がしておくタイプ
転がしておくタイプはボール状になっているものや、ローラー型の商品が当てはまります。
見た目の可愛さはピカイチ。前足をボールにのせて食べる姿が見られるかもしれません。転がして遊ぶコもいますよ。
正直、使い勝手が良いとはいえないものの、転がすタイプは固定、吊り下げなど他の取り付けもできる場合が多いので、使いやすいやり方を選べるのが嬉しいところです。
使いやすさ
牧草を入れにくいのでやや使いづらい。
飛び散りにくさ
細かい牧草はどんどん落ちてしまう。
省スペース度
広いケージでないと厳しい。
〇おススメ ウサギ、モルモット、ジリス
✖おススメできない チンチラ、デグー
ぶら下げるタイプ
ぶら下げるタイプは転がすタイプの牧草入れにチェーンなどを付けてケージに取り付けます。(商品にセットで入っていることが多いです)
こちらも転がすタイプ同様、かわいさが人気です。天井につるしたり、横につるしたりできます。また、他の固定方法でも使うことができる商品が多いです。
ぶら下げるタイプはチェーンを使うため、立体行動をするペットはケガの原因になるので、使わないほうが安心でしょう。また、モルモットなど食べる位置が低いペットにも向きません。
使いやすさ
牧草を入れにくいのでやや使いづらい。
飛び散りにくさ
最も牧草が落ちやすい。
省スペース度
床面は狭くならないものの、空間が多少狭く感じるかも。
〇おススメ ウサギ、ジリス
✖おススメできない チンチラ、デグー、モルモット
置いておくタイプ
置いておくタイプは、ネジで取り付けるタイプの次に商品数が多いです。
また、置いても使えるし、ネジで固定もできるよ、という商品もあります。
置き型の牧草入れは、食べる位置が低いので子ウサギや高齢ウサギ、モルモットにも向いています。
どんなケージでも使うことができ、短い牧草でも長い牧草でも入れることができる、置き型タイプは根強い人気があります。
ロップイヤーラビットなどたくさん食べるコにもおススメです。
使いやすさ
使いやすいが、中で排泄してしまうコも・・・
飛び散りにくさ
ペットが入れ物をひっくり返さない限り飛び散りは無い。
省スペース度
床面に置くので場所はとってしまう。
◎おススメ すべてのペットに使うことができる。
△あまりおススメできない いたずらっコだとひっくり返されるかも?
内側にも外側にも付けられるタイプ
牧草入れの中には、内側にに付けても良し、外側でも良し、な商品もあります。
初めてペットを飼う時は、このタイプにしておくと便利ですよ。両方で使ってみて、やりやすい方法で固定できます。
ただし、こちらも、ネジで取り付けるために、ケージへの取り付けができない場合があるので、注意しましょう。
使いやすさ
両方で試すことができるので、使いやすい。
飛び散りにくさ
構造上、細かい牧草が下に落ちやすい。
省スペース度
飼育グッズをひととおり置いてみて、狭ければ外側に設置できる!
◎おススメ すべてのペットに使うことができる。
△あまりおススメできない 食べる位置が低いモルモットには食べづらいかも・・・
取り付け方に関しては以上です!
まずはケージに合わせて選んだ後に、飼育するペットに使えるものを選ぶのがおススメですよ
さて、まだまだチェックポイント、みていきますよ!
牧草入れの選び方③ 機能性で選ぶ
続いては機能性についてみていきましょう。
牧草入れとして使えるだけでなく、他の役目も果たしちゃう!という便利な牧草入れがいくつかあるので、ケージを広く使いたい方は必見です。
ペットに部屋をひとつあげちゃう!という場合でもない限り、ケージ内はできるだけ広くとりたいもの。
省スペース効果の大きい牧草入れを紹介していきます。
3つの機能をもった牧草入れ
まずは、最も省スペースが期待できるタイプの牧草入れを紹介します。
何よりもケージ内を広くしたい!という場合はこちらから選ぶのもアリですよ♪
ハウス×牧草入れ×かじり木
こちらの牧草入れは、なんとハウスとかじり木にもなってしまうという便利なアイテムです。
中からも外からも牧草を食べることができるので、お迎えしたばかりで神経質な状態になっているコにも嬉しい機能です。
価格が3,000円前後と、少々高いのが難点ですが、3つの飼育用品が合体していると思えば安い金額です。
気を付けることは、サイズが小さめなので、大人のウサギには使えないという点と、洗いにくいという点です。
牧草入れ×餌入れ×かじり木
この商品はありそうでなかった、木製の餌入れと牧草入れです。
かじることができるので、商品名は2wayですが、実際は3wayなんです。
一応ウサギ用なので、ウサギに一番おススメです。食べる位置が低いモルモットは食べにくいかもしれません。
また、木製なので、中でおしっこされると非常に厄介です。
デグーやジリスはお尻が入ってしまうので、中をトイレにされたら諦めましょう・・・。
牧草入れ×ベッド×かじり木
大きな置き型の木製牧草入れは、お迎えしたばかりの子ウサギやモルモットにもおススメの商品です。
中に入れば落ち着くし、牧草も食べやすいです。かじって遊ぶこともできて、ペットにとっては楽しいアイテムです!
かなりの確率で中におしっこされるので、汚れてきたら別のタイプに変えても良いでしょう。
木製なので、洗いにくく乾きにくいのが難点ですね。
2つの機能をもった牧草入れ
次は2つの機能をもった牧草入れです。
実は牧草入れのほとんどが2つの機能をもっています。手に入れやすく、省スペースなのは嬉しいですね♪
牧草入れ×かじり木
木製でケージの内側に取り付けるタイプのものは、かじり木の代わりにもなります。
かじり木って専用のものを買ってきてもかじってくれなくてケージ内にさみしく転がっていることがありますが、牧草入れも兼ねていれば、無駄になることはないのでおススメですよ♪
注意する点は、かじる性質の強い、デグーやジリスに与えると、すごいスピードで使えなくなるという点です・・・。
ウサギやモルモットに向いているかもしれません。
牧草入れ×餌入れ
このタイプも商品がいくつかあります。陶器、樹脂、木製と素材も色々あります。
このタイプの嬉しいところは、餌入れも兼ねていること以外に、チモシー牧草の細かいクズが落ちにくいという点。餌入れにそのまま落ちていくので、無駄を最小限に減らすことができますよ。
残念ながら牧草を入れる部分が少し狭いので、補充が頻繁になるという点と、モルモットのような食べる位置が低いペットにはやや食べにくいという点は注意すべきところです。
機能性については以上です。
木製のものを選ぶと、省スペースが期待できることが分かりますね。
さて、いよいよ徹底解説もラストに近づいてきました。
ここからは、ちょっぴり変わった牧草入れや、もっとこだわりたい方向けの商品を紹介していきますね。
牧草入れの選び方 おまけ
ここからは、ペットショップでは教えてもらえないような、ちょっと変わった牧草入れの選び方を紹介していきます。
初めて飼う方向けではありませんが、参考までに見ておくと、いづれ役にたつかもしれませんよ♪
トイレを牧草入れに?!
一見、牧草入れとは関係ないように見える、こういったウサギ用トイレ。
実はたくさん牧草を食べるペットには最適な牧草入れになるんです。
陶器製で、しっかり押さえる金網も付いている、かじられないし、重くて動かせないのでいたずら防止にもなる、モルモットのような食べる位置が低いペットでも大丈夫!・・・とこんなふうに意外とメリットが多いんです。
食べる量の多い大型ウサギや、プレーリードッグなど猛烈にかじるペットにもおススメですよ。
日用品が意外に使える?!
実は牧草入れは、ウサギ用ではなく人間用の日用品でも代用ができることがあります。
※もちろん、ペット用で売られているわけではないので、使いにくくてもクレーム付けちゃだめですよ!
こういう感じのもの、100円ショップやホームセンターで見たことありませんか?
ネットで「かご フック付き」で検索すると色々出てきます。
選ぶ時のポイントは、カラー塗装されていないものを選ぶこととフックが付いているのを確認することです。
ワイヤーフック型の牧草入れはウサギ専門店や海外製のものしか無いため、ちょっと買いづらいところがありますが、日用品が利用できれば価格も抑えられてなかなか良いですよ!
ぽろぽろ落ちる牧草対策
牧草入れって、どうしても短い牧草が落ちがちです。
牧草を入れてあげたら、食べているうちにどんどん下に落ちて、なんだか勿体ない・・・
そんな時は牧草入れの下に何か置いてみましょう!
もし、落ちる牧草も食べてほしいなら、箱を牧草入れの下に置いておきましょう。
おススメはこちら。
落ちた牧草がこれらの箱の中にたまっていく仕組みです。
箱を置くとそこでオシッコしてしまうコや遊んでしまうコもいるので、そういった場合には次の対策です!
これはウサギのみができる対策ですが、落ちる牧草はべつに捨ててしまってもいいな・・・という場合はトイレを下に置いてしまうという方法もあります。
トイレの上にあたる部分に牧草入れを取り付ければ、牧草はトイレに落ちますから、毎日トイレ掃除の時に捨てるだけになる、というわけです。
まとめ
今回は牧草入れについて、徹底解説させていただきましたがいかがでしたか?
牧草入れについて色々おススメを紹介させていただいたりもしましたが、実は一番重要なのは、「ペット自身がそれを気にいるかどうか」だったりします。
牧草をあまり食べないコは、牧草が気に入らないのではなく、入れ物が気に入らないとか、食べにくいといった理由である場合もあるのです。
もし家で飼っているコが牧草を食べなくて困っているならば、牧草入れの高さや位置を変えてみる、全く違うタイプのものに変えてみる、など色々工夫してみてくださいね♪
今回の記事を、牧草入れを初めて選ぶ方、今まで適当に選んでいた方も参考にしていただければ嬉しいです。
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