ハムスター好きのみなさんこんにちは!
セネきちです♡

今回は珍しい色、変わった色のジャンガリアン八ムスターのお話ですよ。

ringo_monakaさんによる写真ACからの写真
大人気のハムスター、ジャンガリアンハムスター。
カラーバリエーションはノーマルであるグレー、ブルーサファイア、パールホワイト、プティングの4種で、ペットショップで見かけたことのある方も多いと思います。

・・・あれ?うちで飼っているジャンガリアンハムスターは全然違う色をしているよ??
そうなんですよね。
うちのジャンガリアンハムスターはパンダ模様だよ!
ペットショップで赤い目の綺麗な色のジャンガリアンハムスターを見たよ?!

ジャンガリアンハムスターは4種類のカラーのはずなのに、ペットショップやネットで色々見ていると、実に色々なジャンガリアンハムスターが見つかるのです。
それはなぜか??
実は・・・
「珍しい色」「変わった色」のジャンガリアンハムスターというのは、姿が似ているけど、全く違う種類のハムスターなんです!
今回は、そんな「ジャンガリアンハムスターのそっくりさん」についてのお話です♪

ペットショップの店員さんでも知らない人が多い、内緒話です
珍しいジャンガリアンハムスターの正体
結論から言いますと・・・
珍しいカラーのジャンガリアンハムスターというのは実はジャンガリアンハムスターにそっくりな、キャンベルハムスターという種類のハムスターであることがほとんどなんです。
このキャンベルハムスター、ジャンガリアンハムスターの珍しいカラーだとして販売されていることが大変多いです。
見た目は一般の方では見分けがつかないほどに似ていますが、実は全く別のハムスター。
カラーバリエーションがジャンガリアンハムスターより格段に多く、美しい個体が多いのが一番の魅力です。
キャンベルハムスターの特徴

どう見てもジャンガリアンハムスターだけど、どこが違うの・・・??
確かにキャンベルハムスターはジャンガリアンハムスターにとてもよく似ています。

でも体つきからカラーバリエーション、性格まで、実は全然違うんですよ。
詳しくキャンベルハムスターの記事で説明させていただいているので省略しますが、簡単に言えばこれだけ違うところがあります。
ジャンガリアンとキャンベルの違い①体つき
ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターの体つきを比べてみると、キャンベルハムスターのほうが若干大きめです。更に顔つきも違っていて、耳の形、鼻の形が違います。
ジャンガリアンハムスターはネズミ顔、キャンベルハムスターはクマ顔、なんて言われることもありますよ。
ジャンガリアンとキャンベルの違い②色

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
ジャンガリアンハムスターは4種類の色ですが、キャンベルハムスターはその何倍ものカラーバリエーションが確認されています。美しいパープル、シナモン、イエローパイドなどみているだけで癒されます。
ジャンガリアンには真っ白で赤目のアルビノ以外は存在しないですが、キャンベルハムスターには目の赤い種類もいますよ。
ジャンガリアンとキャンベルの違い③性格
ジャンガリアンハムスターとは性格も違います。
比較的触らせてくれるコが多く大人しいジャンガリアンハムスターに比べ、キャンベルハムスターは触るのはNGで噛みつくコが多いです。
噛まれるからなつかない、可愛くないなんていわれてしまうことも多いのですが、それは警戒心が強いため、お迎えしてから慣らすのに時間をかける必要があるというだけです。
なので初めてハムスターを飼う方や子供さんが世話をする場合はジャンガリアンハムスターのほうが扱いやすいのでおススメです。

玄人好みのハムスターですね
ジャンガリアンハムスターとして販売されている理由
これだけジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスター。
全然種類が違うのに、なぜ「ジャンガリアンハムスター」の名で販売されているのでしょうか。

別の名前で売られているなんてややこしいし、ペットショップに騙されてるのかな・・・??
・・・そう思うのも無理はありませんね。
珍しいジャンガリアンハムスターを見つけて購入したのに、ものすごく噛むし、慣れない。おかしいと思って調べたらキャンベルハムスターだった・・・
なんて話、実はよくあります。

子供に世話をさせるつもりだった、とか初めての飼育だった、という場合には正直、怒りの気持ちが出るのも無理はありません。
キャンベルハムスターは実際お迎えしたばかりで触れるコはほとんどいませんから。
今ここを読んでいただいている方で、もうキャンベルハムスターをお迎えしてしまった方は、これからのお話はあまり役に立たないのですが・・・
もしキャンベルハムスターだったと知って落胆しているならば、お迎えしたペットショップに相談してみるのも手ですが、個人的にはそのまま飼ってあげてほしいです。
キャンベルハムスターについて、こちらで詳しく紹介していますので、ぜひ見てみてください。

キャンベルハムスターが噛むのには理由がありますし、魅力も多いんです。
さて・・・まだ「珍しい色」のジャンガリアンハムスター、もといキャンベルハムスターをお迎えしていない方はこれから先の話をぜひ読んでいってください。
なぜ珍しい色のジャンガリアンハムスターとしてキャンベルハムスターが売られているのか?を説明させていただきますね。
ジャンガリアンとして売られている理由①問屋からその名前で入荷しているため

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
※画像と内容との関連はありません。
ペットショップでは、生き物を繁殖させて販売しているところもありますが、多くは生体問屋や輸入業者から仕入れて販売しています。
ショップ側が受け取る時に、「ジャンガリアンハムスター」の名前できていれば、そのままペットショップの店頭へと出す、というわけです。
ジャンガリアンとして売られている理由②ペットショップ側の知識不足
残念なことですが・・・これが最も多い原因です。
生体問屋から「ジャンガリアンハムスター」の名前で入荷していてもペットショップの店員さんに十分な知識があれば、正式な名前で販売することができます。
キャンベルハムスターはカラーバリエーションが多いので、カラーの名称は曖昧かもしれませんが、ハムスターについてある程度知識があり、かつ飼育経験があれば、実は見ただけでジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターの区別はつくのです。

ハムスターを扱うペットショップでは正しい種類が最低限分かるくらいの知識はもっていてほしいものですね
ジャンガリアンとして売られている理由③ハイブリッド個体である場合がある。
あまり推奨されていないことですが、全く別の種類である、ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターの交配が可能です。
そのため、ジャンガリアンハムスターでもキャンベルハムスターでもない、ハイブリッド個体というものが存在します。
品種でいえば、グレーパイド、ブルーパイド、イエローパイド、といった名前であればハイブリッドである可能性が高いです。

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気質もジャンガリアンハムスターのように穏やかなことが多いため、「ジャンガリアンハムスター グレーパイド」などの表記をしてもあながち間違い、とも言えないし、お迎えしてから「噛むからジャンガリアンじゃないのでは?」なんて問い合わせがくることもほとんどないのです。
ジャンガリアンとして売られている理由④?ペットショップ側が騙している??
では、冒頭での疑惑、キャンベルハムスターと知った上でペットショップ側がジャンガリアンハムスターと偽って販売しているのでは?という点についてです。

実はこの「知っていてあえて騙している」説は、全くペットショップ側にメリットが無いんです。
理由を説明させていただきますね。
理由①キャンベルハムスターのほうが値段が高い!
ジャンガリアンハムスターは通常900円~2,000円ほどで手に入ります。
それに引き換え、キャンベルハムスターは1,500円~高い個体だと6,000円ほどするものもあります。
ペットショップ側がジャンガリアンハムスターだと偽ったところで、値段がはるかに高い“ジャンガリアンハムスター”にはなかなか手が出ない人が多いのが現実です。
一部の愛好家をのぞけば、ジャンガリアンハムスターをお迎えするのは、初めてのペットとして選ぶ方や、子供と一緒に飼育を楽しみたい方が多いです。何千円もする、値段の高いほうを選ぶことは少ないのです。
金銭的な面で、まずペットショップ側にメリットはないのです。
理由②キャンベルハムスターは噛むことが多い!
ペットショップ側がジャンガリアンハムスターだと偽るメリットが無い、2つ目の理由です。
ジャンガリアンハムスターは気質が穏やかで、入荷したばかりでも手にのせることができ、噛むこともほとんどありません。
一方、キャンベルハムスターは警戒心が強く、入荷してからはもちろんのこと、1匹でじっくり飼育するまでは噛まれて当たり前、といっても過言ではないハムスターです。
ペットショップが仮に「珍しいジャンガリアンハムスターですよ!」と高い値段で販売しようとしたところで、お客さんが触って手にのせること自体、困難なのです。
噛まれてもなお、欲しいという人ってごく少数なのです・・・

このように、名前を偽って販売しても、結局後からお客さんから文句が出てしまったり、噛むから、と売れ残ったりするので、ペットショップ側にメリットは無いのです。
つまり、キャンベルハムスターをジャンガリアンハムスターとして販売しているのは悪意からではなく、単なる知識不足、ということになりますね。

それはそれでなんだかモヤモヤしちゃうね・・・
ハムスターのマニアが通うくらいのペットショップでなければ、高い上に噛むキャンベルハムスターは売れ残るリスクのほうがずっと高いため、ペットショップ側も仕入れてから後悔することもあります・・・
できればもうちょっと知識をつけてほしいなとは思いますけどね。
お迎えする時の注意点
色々「珍しい色のジャンガリアンハムスター」について語りましたが、これからお迎えする人は、どうやってハムスターを選べばよいのでしょうか。
キャンベルハムスターでもいい!という方は好きなカラーのコをお迎えして、じっくり飼ってみてほしいのですが、初めて飼育する方や、子供にお世話をさせたい、という方はやはりジャンガリアンハムスターがおススメです。

これからお迎えする時の注意点を簡単に紹介させていただきますね。
ジャンガリアンハムスターのカラーは4種類
ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターの違いは、慣れていなければ、なかなか見分けるのが難しいです。
それにペットショップでジャンガリアンハムスターの名前で販売されていれば本当だと思ってしまいますよね。
そこで、ジャンガリアンハムスターのカラーを先に覚えてしまうのをおススメします。
カラーバリエーション豊富なキャンベルハムスターと違ってジャンガリアンハムスターは基本4種類です。
※ごく稀にアルビノやリアルブラックといった品種も出ますが、値段がかなり高く、ほぼ見かけることもありません。
↓グレー(ノーマル)
↓ブルーサファイア
↓イエロープティング
↓パールホワイト

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この4種類がジャンガリアンハムスターのカラーバリエーションです。
価格はグレーが一番安く、次いでブルーサファイア、パールホワイト、一番高いのがイエロープティングです。
ただし、ジャンガリアンハムスターは色の濃さや、黒い毛の混ざり方がそれぞれ異なり、また成長に伴って多少色が変わります。
基本的にはこのカラーを覚えておいて、何か疑問に思うことがあれば店員さんに聞くようにしましょう。
赤い目であればほぼキャンベルハムスター
体の色の他に、目の色でも区別がつきます。
ジャンガリアンハムスターはアルビノのみしか目が赤くありません。それもとても珍しいので滅多に見かけることはありません。
その点、キャンベルハムスターには赤目の品種がいくつかいます。体の色も白ではなく、イエローやパープルといったはっきりとした色をしています。

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店員さんに品種をたずねても、よほど詳しくない限りははっきりした回答は得られません。
こちらが見分けるしかないので、まず色が真っ白ではないのに目が赤い場合は、キャンベルハムスターだと思っておいたほうが良いですね。
最終手段は「触らせてもらうこと」
どうしても慣れやすいほうがいい場合は“珍しいカラーのジャンガリアンハムスター”には手を出さないほうが無難です。
でもどうしても気になるコを見つけてしまって、でもジャンガリアンハムスターじゃないかも?と思ったら、もう触らせてもらいましょう!
キャンベルハムスターでもハイブリッドであればかなり最初から触れる個体もいますし、触れるのなら何の種類でも関係無い、という場合もありますね。
ペットショップでは販売前に健康チェックをする義務がありますし、購入前に触らせてもらうのも普通のことです。

これからお迎えするコを選ぶのに大事なことなので、最終的には「触って」確認しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
ジャンガリアンハムスターの珍しいカラーの正体はキャンベルハムスターであることが多い!という事実、驚かれた方も多いのではないかと思います。

全然違うハムスターだったんだね!スッキリ!
ちなみに、キャンベルハムスターは慣れにくい部分はありますが、それはしつけでどうにかなるものでもありません。既に飼っていて、もし何をやっても慣れなくて困っている方は、そういうものなのだ、と思ってあげてほしいです。
そしてジャンガリアンハムスターじゃなかったからといって悲観せずに、最後までかわいがってあげてくださいね。
そして、もしペットショップの方で読んでくださった方がいらっしゃれば、ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターは、ぜひ別物として販売すると良いかと思います。

キャンベルハムスターはマニア向け。玄人好みのハムスターです。しっかり区別すればハムスター好きから一目おかれるペットショップになりますよ♪
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