こんにちは、セネきちです!
今回はペットを飼っている人なら一度は考える、“どうやったらペットが長生きできるのか?”について考えていこうと思います。

どうやったらペットが長生きできるか?を考えることができる人こそが、ペットを幸せにしてあげることができるのかもしれません。
はい・・・これでは分かりにくいですね。
もう少し掘り下げてお話しさせていただきます。
※今回は完全に個人的な意見になります。参考にするかしないかはあなた次第!
長生きする飼い方の常識
まず私が生き物について、本やネット、講師により学び始めた頃は、長生きの条件とはこうだろう、と思っていました。
広いケージ、栄養バランスの優れた人工飼料のみの食生活、病院での定期的な健康診断。
確かに間違ってはいないのです。

この飼い方は正しいです。ペットの世界ではもはや常識です。
なのに、いざ、様々な生き物と飼い主さんを数えきれないほど観察していく中で、
こんなにいい飼い方をしているのにどのペットもあまり長生きしていない・・・
とか、
えっ?こんな飼い方なのにそんなに長生きしてるの?!
という経験あまりにも多かったのです。
長生き、短命の事例
具体的にお話させていただくと・・・
餌は牧草メインに高価なペレット少量、病院への定期検診、日々のふれあいでの体調不良チェックを欠かさない、しっかり者の飼い主さん。
だけど・・・ウサギは毎回あまり長生きしないとのこと・・・
後に飼い主さんは、ウサギの体調が気になるあまり、ベビーの頃から頻繁に体を触り、病院にもよく連れて行っていたが、飼育していたコはストレスを感じやすいコばかりで、体を触られたり、病院に行くたびに多大なストレスを感じていたのではないか?と思ったとのことです。
ウサギは決して慣れやすい動物ではなく、特に抱っこなど体を固定されることを嫌うコが多いです。
じっくり慣らしても、どうしても暴れるというコもいます。

飼い方としては間違っていないので、ウサギの性格を考え、体を触ることや病院に連れて行く流れをじっくり時間をかけて慣らす必要があったのかもしれません。

続いては、逆に、飼い方に頓着の無い飼い主さんなのに長生きしたオカメインコの例です。
ある日、お客様から電話がありました。内容は驚くべきもので、
「うちのオカメインコ、いつ死ぬんですか?」
よくよく話を聞くと、餌も飼育環境も決して良いとはいえず、オカメインコの基本の飼い方すら知らない方でしたが、元号が平成になるかならないかぐらいから飼育しているとのこと。
この方、動物病院はおろか、健康チェックすら普段行っておらず、餌はシード(種がたくさん入っている餌)のみです。
正直、飼い方としてはやや問題があるのですが、当時の記憶だと、その時既に最低でも20歳くらいにはなっているようでした。オカメインコは長生きするインコで30年くらいは生きると言われているものの、なかなか20歳を超えた個体の話を聞くことがなかったので驚いた記憶があります。

かなり適当に飼育はしていたようですが、まだまだ元気だったようなので、寿命まで生きたのではないかと勝手に思っています
このパターンは、あくまでも推測ですが、体が丈夫でさほど神経質でもない性質のオカメインコと、ゆる~く適当に飼育する飼い主さんの性質が合っていたのでしょう。

このように、なんだか腑に落ちないような事例は、とてもよく耳にしたものです。
実際に長生きさせている人の特徴
あくまでも個人的に出会った人の特徴なのですが、ペットを長生きさせている人にはこのような傾向がありました。
・おおらかで細かいことを気にしない。
・餌はあまりこだわらず、手に入りやすい無難なものを使っている。
・触られるのが苦手なコはあまり触れ合わない

パッと見、大して良い飼い方という感じはしませんが、何が長生きに繋がったのか考えてみました。
・おおらかで細かいことを気にしない。
→ペットには飼い主さんの気質が伝わります。毎日ピリピリしていると、ペットも神経質になってしまうことがあある。
・餌はあまりこだわらず、手に入りやすい無難なものを使っている。
→栄養価にこだわった餌は嗜好性が低いものが多く、逆にこだわりのない餌は嗜好性が高い傾向があります。
“無難な餌”を色々使い分けているので、嗜好性を保ちつつも、商品による栄養の偏りが少なくなった可能性がある。
・触られるのが苦手なコはあまり触れ合わない。
→特に小動物は触られるのが苦手なコが多く、ストレスという面だけ考えれば、触られることのない環境は過ごしやすい。
もちろん、このような飼育が合わないペットであれば、栄養に偏りが出たり、体調不良に気づくのが遅れるので、長生きすることは難しくなるでしょう。
基本は日々の体調チェック、質の良い餌であることは変わらないのですから。

個人的にもペットを売る時にこのような飼い方をすすめたことはありません。
でも、マネすべきところはマネしましょう!
次でまとめていきますよ!
結論
あくまでも個人的な意見ですが、「長生きさせている」飼い主さんの良いところだけマネするとこのような感じになります。
動物病院の健康診断について
お迎えしてその足で向かうか、自宅で環境に慣らしてから、キャリーでの移動、体に触ることに慣れさせてから行く。
また、健康チェックが大事だから!とはいえ、病院選びは慎重にする。
必ず飼育している動物をしっかり診ることができるところにすること。

犬猫専門の病院なのに、無理にインコやウサギを定期的に検診に連れて行くのは、NGです。
余計なストレスをかけ、また結果も期待ができません。
餌について
こだわりぬくことも大事だけど、「食べる」ことはペットにとっての生きる上での一番大きな楽しみ。
例えばハムスターなら、マニュアルどおりだと完全ペレット食だけど、たまにはおやつのヒマワリの種もアリ。
また、どんなにいい餌でも、切らしてしまうと非常に困るもの。
ペットの餌は急に商品がなくなることもあるので、2~3種類混ぜて与えるのがおススメです。

「食欲」はどんな薬よりもペットにとって最後の頼みの綱になります。
歳をとって弱ってしまったり、体調不良になっても食べようという強い意思で乗り越えることもあるくらいです。
ふれあいについて

studiographicさんによる写真ACからの写真
ふれあいは飼い主さんにとって、癒しだけでなく、ペットの健康の確認をするのにも役立つものです。
でも、一部のペット、特に小動物や、手乗りではない鳥は、触られることが死ぬほど嫌いなコがいるということも理解が必要です。
じっくり慣らしてやれば、ある程度触れるようになるコもいますが、いくらやっても慣れないコもいます。

そういうコは、小さなペットなら、ケースに入れて体重測定ついでに体を観察するだけにしたり、それも難しいなら、餌の減りや、体の観察のみにするのもアリだと思います。
このように、まずはマニュアルどおりにやるのではなく、飼育しているコの性質を見極めることが大事だと思うのです。

お互いがストレスを感じないような飼育ライフをおくることができるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、普段はあまり大きな声で言えないような、長生きに関するお話をさせていただきました。

あくまでも個人的な意見なので、ご了承ください
長生きしているからといって全てその人の飼い方をマネするのではなく、
自分の飼っているコとよく向き合ってみること。
あとは、何よりも大事なのは、飼い主さんがおおらかな気持ちでいることです。
気質は確実にペットにも影響を及ぼします。
ペットの飼育にセオリーなどあってないようなもの。
もし、いつも飼い方を勉強しているのに、ペットが長生きしてくれないな・・・という方は、何かを思い切って変えてみるのもひとつの手ですよ!
基本的な飼育は頭に入れておきながら、ぜひ「楽しむこと」を忘れないでくださいね!