みなさん、こんにちは、セネきちです。
今回は鳥や小動物を寒さから守る飼育必需品、「ヒーター」に関するお話をしていこうと思います!
とりあえず、細かい説明はいいから、ヒーターの一番気になることがパッと知りたい!という方とりあえず最初だけ読んでおいてくださいね。
ヒーターに関するリンク
当サイト内のヒーターに関する記事をまとめました。
気になるところだけ読んでOKですよ!
ヒーターを使わないと、どうなるの?すぐ死なないよね?
ペットをお迎えする時にヒーターが無いと、どうなるのか知りたい方はこちら👇
来る冬…ヒーターが無いと、どうなるの?
ヒーターって電気代がかかりそうだなぁ・・・高いのかな??
ヒーターの電気代が気になる方はこちら👇
ヒーターの電気代の目安と、ヒーター別の電気代徹底調査!
インコのヒナを飼いたいけど、夏なのにヒーターをすすめられたのはなぜ?
ヒナの飼育は夏でもヒーターが要ります。その理由が知りたい方はこちら👇
夏でもヒーターが要る理由とは?!
続いては、ヒーターに関する質問などに答えていきますよ!
ヒーターのよくある意見
ここからはお暇な方だけ見ていってくださいね。
セネきちがヒーターについてよくある質問について語ります。
あれっ・・・?
ちょっと待って!ここからはどうぶつ代表としてあきしゃんが進行ますっ!
アシスタントのあきしゃんが登場です。
どうしても物申したいようですね。
なちゅもやります!!!
なちゅも出てきてしまいました。
ここは自分たちが!・・・だそうです。
それでは今回は、こちらの二匹におまかせしましょう。
私はサポート役にまわりますね~!
おまかせ!それではヒーターのよくある意見、いってみよう!
昔はペットにヒーターなんか使わなかった!
〇年前は~・・・〇十年前は~・・・〇〇を飼うのにヒーターなんか使わなかったけど普通に飼えたよ?
というご意見ですね。
ペットショップで働いている方は毎年受けるご意見だと思います。
年配の方や、子供の時以来久しぶりにペットをお迎えする、という方からよく聞かれる意見ですね。
これはどうでしょうか?
まぁ・・・今と昔は違うからね。
それだけではちょっと足りないので補足しますね。
昔のペットショップってどんな感じか覚えている方はいらっしゃるでしょうか?
今みたいにホームセンターやショッピングセンターの中にあったり、独立した店舗でもしっかり室内に飼育ルームがあって冷暖房完備で・・・
という感じではなく、どちらかというとドアが開け放してあって、鳥は外にケージが積まれていて、外気温の中で繁殖、そのヒナを販売、みたいな感じでした。
一般の家庭で増えた小鳥をもらってくる、という機会もあったと思います。
また、今ほど海外からの輸入個体もいなくて、国産のペットも品種改良が進んでおらず、環境変化にも強い個体が多かったのです。
※温暖な地域からのペットは寒い日本ではそのまま飼えないし、品種改良が進んだ色変わりのペットは体が弱いことが多いです。
ヒーターを使いたくないなら、温度管理無しで繁殖、飼育、譲渡しているところでペットをお迎えするといいよ!
そういうことですね。
なかなか無いですけどね。
ちなみに、そういった場所でお迎えして、そのままの環境で育て続けるなら、自宅でも、飼い主さんが快適に生活するための冷暖房は使えませんよ。
お迎えしてきたペットが快適な環境に一度慣れてしまったら、もう戻れませんからね。
今と昔では、ペットが飼い主さんの手に渡るまでの状態が全然違います。
現代では、ペットの繁殖、譲渡される場所が温度管理しているので、それに合わせましょう、ということですね。
ヒーターは贅沢品だ!
さっきの意見に近いですけども、
ヒーターでぬくぬくと暮らすなんて贅沢だ!
という意見ですね。
なにいってんの?
人間だって昔はエアコンも床暖房も無かったけど、普通に生活してたよね?
今は随分贅沢してるじゃない。それ、全部やめられるの?
ていうか、快適なおうちで住めないんだったら飼わないでくれる?
なんで私達が我慢しなきゃならないの?
怒りが止まりませんね、補足しましょう。
まぁだいたいは、あきしゃんの言う通りです。
ペットショップで日本の野生にはいない動物をわざわざ飼うというのに、なぜ彼らがこちらの生活に合わせる必要があるのでしょうか。
こういう意見を言う人はきっと、今から暑~いインドに行ったり、寒~いロシアに行っても、服装や住まいに何の工夫も無しに生活ができるんでしょうね。
でもペットにそれを押し付けるのは間違ってますね。
ペットは飼わなければならないものではありません。
快適な暮らしをさせるつもりが無いなら、飼う必要もないというわけです。
そういうこと!!
野生では強いのになぜ飼育ではヒーターが要るの?
これは不思議に思うのも無理はありません。外にいるスズメやカラスは1年中外にいますよね。
人気のコンパニオンバードであるオカメインコやセキセイインコは昼夜の気温の差が大きいオーストラリアで普通に暮らしていますしね。
野生の鳥は元気に冬でも外で生きているのに、なぜペットの鳥はヒーターが要るの?
ということですね。
これだから人間は・・・!あなたが飼おうとしているペットは現地の野生で生まれ育ったわけではないよね?
日本の、温度管理された場所で育ったコでしょ?
ペットショップのペットは、原産国に行ったこともないし、寒さも暑さも知らないんだよ。
人間だって寒い所に旅行する時、現地の人が引くくらい防寒具着こんで行くじゃない。
しかも人間は世界中アフリカでもロシアでもどこでも生息してるんだから、どこへでもそのまま行けるはずだよね?って言われたらきっとそんなことできないって言うよね?
・・・ケンカ腰だけどちょっと落ち着きましょう。
極論ですが、オーストラリアで産まれ育ったオカメインコをそのまま日本に連れてくればヒーターは要らないんです。
でもそれは不可能ですよね。
私たちが手に入れることができるのは、快適な室温しか知らないオカメインコやセキセイインコ。
ヒーターが無ければどうなるか?
温度変化というものすら、ろくに知らない彼らはあっという間に体調を崩し、死んでしまうのです。
人間でも、住む地域によって温度に対する耐性は違いますし、人によっても寒がりな人、暑がりな人がいますよね。ペットも一緒ということです。
観光地を見てみると分かりやすいですが、寒冷地から来る観光客は冬の日本なんかなんのその、薄着で歩いているんですよね。
逆に熱帯地域から来た人は日本の冬は耐えられなくて、ものすごく厚着していますよ。
…の答えは、日本のオカメインコは野生のオカメインコを捕ってきた個体ではなく、ブリーダーやペットショップで生まれ育っていて寒さなんか知らないからです。
ということですね。
ちなみに、同じような感じのご意見で、「自分は何度も飼育してきたがヒーターは使ったことがない」とインコのヒナなどを買いにくる方がいますが。
どうしてもヒーターを使いたくないのであれば、その「何度も飼育してきた」というヒナを手に入れた場所からの購入をおススメしますよ。
実際、自分はベテランだからヒーターは要らないよ!と言ってヒナを持って帰った人が、次の日に青い顔で「ヒナが餌を食べなくなった」「死んでしまった、弁償してくれ」と再び来店することって結構あるんですよ。
困ったもんだね!ヒーターが要るかどうかに飼い主さんがベテランかどうかは関係ないんだよね。
ホッカイロとかお湯の入ったペットボトルではどう?
何言ってるの・・・ホッカイロもペットボトルも触ってないとあったかくないよ・・・
せまい密閉されたケースの中なら多少暖かいけど、私たちはそんな狭い場所に入れられたくないよ。
しかも冬の間中日中用と昼用のホッカイロを何枚も用意するの?逆に大変だよ!
そうですね。
このご意見が多いのは、実は「ハムスター」です。
ハムスターって生き物自体はとても安いので、その金額を超えるヒーターをすんなり買っていく人は少ないんです。
確かにハムスターをはじめとする毛の生えた小動物はもともと涼しいのを好むので、鳥ほどは暖かくしなくても大丈夫な場合が多いです。
それでも日本の冬にヒーター無しで飼育すると、ほとんどのコが仮死状態になってしまい、そのまま亡くなることも多いのです。
そんな時はホッカイロを使うからいいや、という方もいますし、実際ホッカイロを入れるためのハムスターグッズもあるんです。
でも個人的には、こういう保温用具はあくまでも補助的なものだと思います。
例えば病院に連れて行く時などの移動の時、ケージを掃除中で隔離したい時に小さなケースに入れるとヒーターは入りませんから、こういったものを使ってホッカイロを使う、といった感じです。
そもそも普通のハムスターケージをハムスターが快適なくらい温めようと思うと、ホッカイロ1枚では足りません。
何枚も用意し、かつかじられないように全てにカバーをする。
その上で床材を多めに入れる、といった工夫が必要です。
そもそも、なんで飼育されているコが耐えないとダメなの?!
ぬくぬくした幸せな環境で過ごしたいよ!
もちろん、先ほどのご意見①②の中で説明させていただいたように、自宅でヒーター無しの環境で産まれ育ったハムスターならば、床材をたくさん入れるのみで過ごせる場合もありますが・・・
高齢になってくると保温が必要です。
というわけで・・・
…の答えは、ペットボトルやホッカイロは一時的に使うものです。ケージでの長い飼育には向きません。
鳥は寒さに弱いから・・・年中ヒーターをつけていれば安心ですね!
これはいい人だねっ
ずーっと快適だねぇ!
・・・動物たちからみるととってもいい飼い主さんにも見えるこのご意見ですが・・・
すごくいいことかというと実はそうでもないんです。
通常ペットショップでヒナから鳥をお迎えした場合、どの季節から飼い始めても最初の冬は必ず保温してあげなければなりません。
冬の寒さを体験したことがないですからね。
でも2年目からは、自宅の環境に徐々に慣れさせていかなくてはなりませんし、鳥自体も大人の体になり、徐々に慣れていきます。
秋の終わりごろから春先にかけてはヒーターがあったほうが安心ですが、それ以外の季節に関しては基本的にヒーターは付けなくても構いません。
※ただし、病鳥の場合、エアコンで1日中低めの冷房が効いている部屋にいる場合は除きます。
そうかー!ずっと暖かくしていると悪いことがあるの??
実は、あります。
まず季節感が無くなるので、羽の生え替わりや、動物なら毛の生え替わりがうまくいかなくなります。
また、発情を促してしまうことにもつながります。
発情、とは繁殖に至るための大切なプロセスです。
通常生き物は春、暖かい時期に繁殖行動がみられます。(春でない生き物もいます。 飼育下では、外に比べれば季節感は少ないですが、それでもなんとなく四季に合わせて体は変化します。
これが1年中変わらず暖かい環境を続けてしまうと、常に発情した状態になるコがいます。
発情が続くと、オスなら精巣腫瘍、メスなら卵詰まりなど、命に関わる事態になってしまうのです。
そういったことを防ぐためにも、ヒーターでの保温は適度に行うことが大切です。
ちなみに発情に関して詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてくださいね。
・・・というわけで。
…の答えは、心がけはとても素晴らしいのですが、2年目からは、飼育しているコの様子を見ながらヒーターがいる時期を見極めましょう!
そもそもヒーターってたくさんあってどれがどれだか分からない!
これは僕らもよく分かんないなぁー
セネきちさんに丸投げしちゃおー!!
そうですね、ここからはセネきちのお話に戻すことにしましょう!
助手の二匹にはちょっぴり難しいお話ですね
このご意見に関しては、次の項で詳しくみていきますね。
どのヒーターを使えばいい!?種類と適応ペット
近頃ペット用品のヒーターは数がとても多くなってきています。
ウサギを飼っているけど、どのヒーターが使えるの??
インコのヒナにはハムスター用の小さいヒーターがいいのかな・・・?
電球のヒーターって火傷しない??
なんだか探せば探すほどよく分からなくなっていく・・・?
そんな方のために、簡単にどんなタイプがあるのかをご紹介いたします!
まず、ヒーターには
①ぺットが直接上に乗ったり、中に入って使うヒーター
②ケージの中を暖めるヒーター
の2種類のタイプがあります。
※水中用ヒーターは省きました。
ここから更にヒーターの形状などによって分類されます。
順番にみていきましょう。
①ペットが直接のって暖をとるタイプのヒーター
まずは、ペットが直接上に乗って使うヒーターから説明させていただきますね。
このタイプのヒーターには、パネルタイプ、ハウスタイプがあり、飼育しているペットのサイズに合わせて選びます。
主に犬、猫、ウサギ、モルモット、ハムスター、ハリネズミ、フェレット等の哺乳類に使用します。
①人が触って暖かいなと感じるくらいの温度なので、ペットも、扱う飼い主さんも火傷の心配が無い。
※ただし、上にずーっとのっている状態は低温火傷の危険があります。ヒーターの上から動かないなら、ケージの中が寒すぎるか体調を崩している可能性があります。
②ヒーターの本体料金も、電気代も安い。
③本体に汚れが付いても拭きとりやすい。
①ヒーターの効き目としては弱め。寒さに弱いペットや、お迎えしたばかりのベビー、高齢のペットは温度が足りないことが多いので、追加で対策が必要。
②ペットのかじり防止のため、コードが太く、曲がりにくい設計になっているので、ケージによっては使うことができない。
③気に入らなければ上にのってくれないので、そうなると効果が全く無くなってしまう。
このタイプのヒーターは保温性が低めなので、補助的に使うのがおススメです。
ちなみに電気代についてはこちらからどうぞ!
パネルタイプ
使えるペットは?
小動物全般に使用することができます。ペットのサイズに合わせて選びましょう。
注意することは?
最もパワーの弱いヒーターなので、冬はこれだけに頼りきるのはやや心配です。
部屋自体をエアコンで温度調節してあげましょう。
ハウスタイプ
使えるペットは?
ハムスター、マウスなど小型齧歯類のみ使用できます。
注意することは?
コードの長さが短く太いため、使えるケージがかなり限られます。
また、ハウスの中に入るサイズでも、デグーなどの立体行動をとるペットには向きません。
止まり木にヒーターが付属しているタイプ
使えるペットは?
小型~中型インコが使用できます。
注意することは?
止まり木自体がヒーターになっているタイプのものは、ずっとその場にとまっていることで低温火傷になることがあるので使用はおススメできません。
②ケージの中を暖めるヒーター
こちらは、ケージの上部やケージの底などに設置し、ヒーター周辺の空気を暖めるタイプのヒーターです。
樹上性の哺乳類、鳥類、爬虫類などに使用します。
①直接のるタイプよりもはるかに保温性が高く、これのみでの寒さ対策も十分可能なヒーターが多い。
②複数のペット(インコなど)がケージ内にいる場合でも対応ができる。
③ケージの外にコードが出る仕様になっているので、ケージ内がすっきりして見える。ペットにかじられたり、脚が引っかかる心配も無い。
①本体の温度がかなり高いので、扱いには注意が必要。特に電球タイプの中には、触れただけでも火傷するくらい温度の高いものもあるので、カバーが付けられるものは必ず付ける必要がある。
②秋や春など寒さと暑さが入り混じるような時期には暑すぎてしまうことがある。
③本体の価格も、電気代も高め。
かなり暖まるので、冬は安心です。サーモスタット↓とプラスで使用すれば年中使うことができますよ。
それでは、どのようなヒーターなのかみていきましょう!
パネルタイプ(ケージの下に敷く)
使えるペットは?
爬虫類、鳥のヒナなど、ガラスケースやプラケースなどで飼育し、かつ地上性の生き物に使えます。
注意することは?
このタイプは、表面温度は高いですが、ケージ内の空気を暖めるパワーは弱めです。
パネルタイプ(ケージの上に取り付ける)
使えるペットは?
保温力の高いヒーターです。トカゲ、デグーなどの樹上性の生き物に向いています。
注意することは?
コードがケージの外にあるとはいえ、カバーはなく、むき出し状態です。手先が器用でかじる性質の強い、デグー、ジリス、シマリス等は絶対に手の届く範囲にコードが垂れさがらないようにしましょう。
電球タイプ(カバー付き)
使えるペットは?
小動物、鳥、爬虫類に使用ができます。
注意することは?
クリップで固定するため、ケージによっては付けづらい、もしくは付けられないことがあります。
電球タイプ(カバー無し)
使えるペットは?
リクガメやトカゲ、トビネズミなどに使用します。保温性がかなり高いタイプです。
注意することは?
触るだけで火傷をするくらい熱く、カバーの無いものがほとんどのため、扱いに注意が必要です。
保温性はかなり高いですが、誤って触れる可能性のある鳥類、樹上性の哺乳類には使用しないでください。
ケージの外に置いて温めるタイプ
使えるペットは?
全てのペットに使用ができます。
注意することは?
特にないですが、価格が最も高い部類のヒーターです。かじり癖が強いなどの理由で、どうしてもケージにヒーターを取り付けることができないペットに使用しますが、大型インコや小型の猿など手や脚を伸ばしてイタズラしそうなペットは距離を近付けすぎないようにしましょう。
いかがでしたか?このようにヒーターといっても色々な種類があるのです。
このヒーターがいい!と思っても、ペットによって使いやすいヒーターが異なりますし、ケージによっても使えるものが限られます。もし分からなければペットショップの店員さんに聞きましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はペットのヒーターによる疑問にお答えするかたちでまとめてみました。
重要なのは・・・
・ヒーターが要るかどうか決めるのは飼い主さんの都合ではなくペット目線で!
飼い主さんがベテランでも、お迎えするコが寒ければ必要なのです。
・ヒーターを付ける時期は秋~春先までがおススメ。
飼育2年目からは飼育しているコの様子をみながらヒーターを付ける時期を調節しましょう。
・ヒーターの購入は、飼育用品をそろえてからがおススメです!
・いろんなヒーターがありますが、飼育するペットの種類、ケージの種類によって使用できるものが限られます。
こんなかんじでしょうか。ペットのために、快適な飼育環境をつくってあげてくださいね!
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