みなさんこんにちは。
セネきちです!

今回は知る人ぞ知るハムスター、キャンベルハムスターについてです!
キャンベルハムスターのことを聞いたことのない方でも、もしかしたら既に見たことがあるかもしれません。
なんたって見た目がジャンガリアンハムスターにそっくりですから。
↑上がジャンガリアンハムスターで、↓下がキャンベルハムスターです。

そっくり?!
見た目が似ているので、間違えて販売されたり、ジャンガリアンハムスターと呼ばれてしまう、彼ら。
でも今回のお話を最後まで読んでいただくと、全然違うハムスターなんだということが分かりますよ!
キャンベルハムスターの飼い方や魅力について説明させていただきますが、まずは!

キャンベルハムスターとは何なのか??についてみていくことにしましょう。
飼育について知りたい方はこちらからどうぞ!
キャンベルハムスターとは?
キャンベルハムスターの基本データです。
種別 ヒメキヌゲネズミ属
サイズ 全長約8~14㎝、体重約30~45g
生息地 カザフスタン、シベリア、モンゴル、中国北部
寿命 2~3年
野生での生活
野生では木の実や根、昆虫類などを食べ、乾燥した土地に単独で生息しています。
ドワーフハムスターとも呼ばれますが、俗称であり、小型のハムスターをペットショップではそう呼んだりします。
他のハムスターと同じく多産でオスメス一緒に飼えばあっという間に数十匹に増えます。
ジャンガリアンハムスターとの違い
ジャンガリアンハムスターと混同されがちなキャンベルハムスターですが、よく見てみると違うところはたくさんあります。

体のパーツごとに違いをみていきましょう。
耳の形
↓ジャンガリアンハムスターは薄くて小さめの耳ですが・・・
↓キャンベルハムスターの耳は、ジャンガリアンハムスターに比べて大きめで先がとがっています。
尻尾
尻尾の違いは分かりにくいのですが、↓ジャンガリアンハムスターはふわっとついている感じで・・・
↓キャンベルハムスターはしっかりと付いている感じです。
体格
大きさはさほど変わらないのですが、キャンベルハムスターのほうががっしりして見えます。
耳が大きくて顔つきがクマ顔だからでしょうか・・・
目
キャンベルハムスターには赤目の品種が何種類か存在します。
ジャンガリアンハムスターは基本的に黒目のみで赤目はアルビノ個体のみ、それも滅多に出回ることはないため、赤目のジャンガリアンハムスターはほぼ間違いなくキャンベルハムスターです。
こちらでも詳しく説明させていただいております!
背中のライン
カラーにもよるのですが、背中のラインにも違いがあります。
↓ジャンガリアンハムスターは耳の間あたりからのぼんやりとしたライ、お尻のあたりはほとんど消えてしまっていることが多いのですが・・・

ringo_monakaさんによる写真ACからの写真
↓キャンベルハムスターは眉間からお尻まで、細くくっきりとしたラインが出るところが特徴です。
鼻先の形(顔つき)
↓ジャンガリアンハムスターは鼻先がとがった感じで、キツネ顔ですが・・・
↓キャンベルハムスターは鼻先が丸みを帯びています。タヌキ顔とかクマ顔と呼ばれる顔です。
腹部の色
↓ジャンガリアンハムスターは白っぽいですが・・・
↓キャンベルハムスターは青みがかった暗い色をしています。(ただしカラーによる。)
毛色
4種類のカラーしかないジャンガリアンハムスターに比べ、キャンベルハムスターは非常に多くのカラーがあります。小動物の中ではカラーバリエーションの多さはトップクラス。
しかも非常に美しい色が多いです。手に入る場所が少ないのが残念なところですね・・・。
性格
おそらく性格や気質が一番ジャンガリアンハムスターとは異なる部分でしょう。
ジャンガリアンハムスターは、大人しい、慣れやすい、子供でも触れる、といったイメージで、キャンベルハムスターは、噛む、慣れない、飼いにくい、といわれがちです。
しかしそれは臆病で警戒心が強いがためのもの。

ジャンガリアンハムスターより時間はかかるが慣れさせることはできますし、慣れなくても見ているだけでじゅうぶん楽しめるのがキャンベルハムスターですよ
オスとメスの違い

https://senekiti.com/
ハムスターは生殖器と肛門の距離で見分けることができます。
キャンベルハムスターも同じです。
生殖器と肛門の間が離れているのがオス、近いのがメスです。
メスには乳頭もあります。
キャンベルハムスターは触られるのが苦手なため、性別の確認もしっかりできないことが多いことから、ペットショップでオスメス分かれて売られていても間違えていることもあります。
購入前に店員さんに頼んでみせてもらい、自分の目で確認しましょう。

産まれた子供も生後3週間ほどですべて別々のケージにうつしてください。
寿命はどのくらい?
飼育例はジャンガリアンハムスターよりもずっと少ないですが、大きさなどからキャンベルハムスターの寿命は2~3年と言われています。
ただ、市場に出回っているキャンベルハムスターは珍しいカラーやジャンガリアンハムスターとかけあわされた個体が多いため、遺伝的に弱い部分がどうしても出てしまいます。
ジャンガリアンハムスターよりも寿命を全うするのが難しいと思われます。
カラーバリエーションと値段
キャンベルハムスターのカラーバリエーションは非常に多いのですが、実際に見る機会がなかなかないのが残念なところです。
価格はカラーによって大きく異なります。
安い価格帯でも千円以上、高い価格帯だと数千円になります。
実は入手困難?!ノーマルカラー
キャンベルハムスターのノーマルというのは、アグーチと呼ばれる背中とお腹が分かれるタイプのカラーです。
ジャンガリアンハムスターのグレーをもっとセピア色に近付けたような感じになります。
ノーマルは通常一番手に入りやすいイメージですが、実はこのカラーのキャンベルハムスターが一番手に入りにくいです。セネきちも実際に店舗でみたことはありません・・・
手に入りやすいカラー
次は、多く流通しているキャンベルハムスターのカラーの中でも、比較的手に入りやすいカラーを紹介します。
ジャンガリアンハムスターとして売られてしまっていることが多いですが、下記のどちらも最初の入荷時はかなり警戒心が強く、噛んでしまう個体が多いです。
(キャンベルハムスターのカラーは遺伝が複雑なため、見ただけで正式な名前は分かりません。通称名や、見た感じの名前で紹介させていただいております。)
ブラック
全身が黒く、手足が白いカラーです。
体毛がジャンガリアンハムスターより少~し長めでボサボサした感じのコが多いように思います。
最初はまず噛まれることがほとんどなので、鑑賞用にするか、じっくり時間をかけて慣らしてあげましょう。
パンダ
白と黒がくっきり分かれています。パンダ、とはいいますが、実際は頭のあたりに黒、背中付近にバラつきのある細かい黒い点が入っているという感じの個体がほとんどです。
ブラックと同じく、最初は噛まれると思ったほうが良いです。こちらも鑑賞用にするか、じっくり時間をかけて慣らしてあげましょう。

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
アルビノ
全身真っ白な個体は少ないですが、白い体に真っ赤な目が特徴です。
グレーパイド
キャンベルハムスター同士の掛け合わせでもパイドが出ますが、一般的にペットショップに出回るのはほとんどがジャンガリアンハムスターとのハイブリッドです。
体型や顔つきはジャンガリアンハムスターそのもので、わりと慣れやすいコが多いです。
ジャンガリアンハムスターのノーマルカラーがベースで、所々白く色が抜けています。

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
ブルーパイド
上に同じく、ジャンガリアンハムスターとのハイブリッドが多く出回っています。
こちらも体型や顔つきがジャンガリアンハムスター寄りで慣れやすいコが多いです。
ジャンガリアンハムスターのブルーサファイアがベースで、所々白く色が抜けています。
イエロー(黒目)
サンディとも呼ばれるカラーのキャンベルハムスターです。

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
イエロー(赤目)
アージェントとも呼ばれるカラーのハムスターです。

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
シャンパン
こちらもおそらくジャンガリアンハムスターとのハイブリッドで、グレーパイドやブルーパイドと同じく見た目も性格もジャンガリアンハムスターに近いです。シナモンという名前で販売されていることもあります。
人気のハムスターですが太りやすい一面があります。

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
珍しいカラー
キャンベルハムスターの中でも、手に入れるのが難しい、珍しいカラーを紹介します。
どういった組み合わせで出たカラーなのか分からない個体が多いです。
セネきちも数年に1回見るか、見ないか、といった感じでした。
ブリーダー元でたまたま増えた時だけ市場に出回り、それ以外は全く手に入らないカラーです。
(キャンベルハムスターのカラーは遺伝が複雑なため、見ただけで正式な名前は分かりません。通称名や、見た感じの名前で紹介させていただいております。)
ライラック(赤目)
柔らかい色が非常に美しいキャンベルハムスターです。赤目もよく映えるので鑑賞用でもじゅうぶん楽しめますね。
パープル
パープルがかったカラーというか、薄いブルーというか、とても綺麗なカラーです。
こちらもカラーパターンにより目が黒いものと赤いものがあります。
パイド(ライラック赤目)
詳細は不明ですが、全身同じカラーとなるセルフに薄いパープル系の色が入り、かつパイドの柄も入るキャンベルハムスターです。一度だけ一匹のみ入荷したのを覚えています。

https://senekiti.com
イエローパイド
このカラーもセネきちが一度だけ見たことがあります。
ジャンガリアンハムスターとのハイブリッドだとは思うのですが、赤目で、イエローとホワイトのパイドであること以外、顔つきも性格もジャンガリアンハムスターのイエロープティングそのものでした。
ジャンガリアンのイエロープティングは大きくなるとくすんだ色になってくるのですが、そのコは大きくなってもキレイなイエローパイドで、見とれるほどにキレイだったのを覚えています。

よく慣れていたこともあり、当時、4000円という高値にも関わらず、ハムスターのマニアだという方に買われていきましたよ。
リアルブラック
“ジャンガリアンハムスターについにブラックが作出された”と数年前にハムスター業界で話題になり、時々リアルブラックの名前で入荷することがありましたが、今でもどういった経緯で産まれたのかよく分かりません。
ジャンガリアンハムスターにブラックは存在しない、というのが今でも定説だからです。
キャンベルハムスターのブラックも当時一緒に店舗にいましたが、このリアルブラックは見た目も性格もジャンガリアンハムスターそのもの、色もキャンベルハムスターのブラックと少し違っており、ジャンガリアンハムスターをそのまま黒に塗り替えたようなカラーでした。

こちらも、当時5000円ほどしましたが、数日で完売していったのを覚えています。

浅田鳥獣貿易株式会社様からの画像
どこで手に入れる?
キャンベルハムスターは飼育云々の前に、手に入れるのがまず難しいハムスターです。
ジャンガリアンハムスターとして販売されており、見たことのないカラーだったり目が赤い珍しい個体だった場合はだいたいキャンベルハムスターなのですが、珍しいカラーのハムスター自体が販売数が少ないのが現状です。
特に小さなペットショップや、犬猫専門のショップではまず置いていません。
ではどうやったら手に入れられるのでしょうか?
入手方法①個人で増やしている人から譲ってもらう
キャンベルハムスター専門のブリーダー、とまでいくと探すのは困難ですが、ネットのハムスターコミュニティなどではキャンベルハムスターを譲ってもらえることがあります。
写真があれば好みのカラーのコも探せますね。
リスクとしては顔の見えない相手と連絡を取り合い、直接出向かなくてはならないという点があります。
入手方法②ペットショップで聞く
小動物を多く揃えているショップであれば、珍しいカラーのハムスターはわりと入荷があります。
そこで、ペットショップの店員に、キャンベルハムスターが入荷することは無いか、聞いてみる、もしくは必ず買うので取り寄せてもらえないかお願いするのです。
売れるのであれば、値段の高いキャンベルハムスターでも仕入れてくれるかもしれません。
この方法のリスクとしては、どんなキャンベルハムスターが来るのか分からないということです。
カラーの希望はある程度伝えられますが、ペットショップの店員でもどんなコが問屋から送られてくるかは分かりません。
本当に手に入れたい場合はどんなコであっても良いという意思をしっかり伝えましょう。

ちなみに、どの入手方法でも、慣れているコ、噛まないコ、というのは最初から手に入ることはまずないと思っておきましょう。
これはキャンベルハムスターの性質によるものなので、手に入れた後で自分自身で慣れさせましょう。
まとめ
まだまだ謎が多く、かつ手に入れることが難しいハムスター、キャンベルハムスター。
今回はどんなハムスターなのか?というお話でした。

珍しいカラーが多いため、もし気に行ったコがいれば即決がおススメですよ。
飼育に関してはこちらを参考にしてくださいね!
コメント