みなさん、こんにちは!セネきちです。
突然ですが、みなさんはこんなことを聞いたことありませんか?
ウサギはニンジンが好き!
ウサギの餌といったらニンジン!
きっとほとんどの人が聞いたことがあるでしょう。
ウサギ=ニンジン、この組み合わせ、子供でも知っているくらい有名なんです。
ウサギのイラストにはニンジンもセットで描かれていることが多いですし、実際ウサギ用の餌のパッケージにもニンジンが描かれているものがあります。
でも結論から言うと、実は。
ウサギの餌はニンジンではありません
ウサギの餌はチモシー牧草とペレットです。
おやつとして野菜や果物を与えます。
なぜ餌ではないものがこんなに定着しているのでしょう。
今回は、この「ウサギ=ニンジン」というイメージが定着している理由と、正しい餌について、お話させていただきます!
ウサギ=ニンジンが定着した理由
まず、このイメージが定着した理由を探りましょう。
なぜ餌でもないのにウサギといったらニンジン、なのか??
仮設ではありますが、ピーターラビットの影響ではないかと言われています。
ピーターラビットとは累計発行部数がシリーズ累計で2億5000万部を超える、世界的にとても有名なウサギのお話の本です。
様々なメーカーの商品にキャラクターとして使用されていることもあり、誰でも一度は見たことがあるくらい有名です。
ピーターラビットの本やイラストにはよくニンジンが出てくるので、これがウサギ=ニンジン、を定着させたのではないかと言われています。
ですが・・・実は、ピーターラビットがいつも持っているニンジンのような植物は、ラディッシュだそうですよ。
誰かがニンジンだと思って、それがきっかけとなったのでしょうか。
今となっては、はっきりした原因は分かりませんね
ペット業界のイメージ戦略
ウサギ=ニンジンのイメージが広く定着しているのには、実はペット業界の販売戦略も関係しています。
ウサギの餌やおやつコーナーを見ると、パッケージにニンジンが描いてあるものは多いです。
ニンジン入り!をアピールしているものもあります。
しかし、今から説明させていただきますが、ウサギの餌はニンジンではありませんし、あえて餌として毎日食べさせなくてはならないものでもありません。
ではなぜニンジンアピールがされているのか?というと、そのほうが「売れる」からです。
もちろん、ちょっとウサギの餌について勉強した人なら、ニンジン入り!がなんのアピールにもならないことは分かりますが、全く知識なしで飼い始めた人の場合、目につくのはニンジンの絵。
子供の目にもつきやすいですね。
販売戦略は大事ですが、ペット業界が間違った情報を定着させるのは困ったものです・・・
ウサギを飼う前にはある程度餌について調べてからお迎えすることが望ましいですね
※一部、栄養補助として売られている乾燥ニンジンなどはウサギのことをきちんと考えて作られています。
与える量を守って、正しくウサギに与えましょう!
ウサギとニンジン、本当の関係
ウサギの餌がニンジンではなかったことに驚く方も多いたでしょう。
次は「本当の」ウサギとニンジンの関係についてみていきましょう。
実はそんなに好きじゃない、ニンジン。
ニンジンが餌ではない上に、実は更にびっくりなことがあります。
ウサギってニンジンが格別好きなわけではないのです
もちろん好きなウサギもいますが、セネきちが今まで出会ったウサギたちは、与えれば食べるけど、他の野菜や果物に比べればさほどがっついてこないことがほとんどでした。
しかも食べたとしてもオレンジ固い部分より葉の部分のほうを選ぶコが多かったです。
もともとウサギは固い草をすり潰して食べる動物です。ニンジン自体、食べにくいのかもしれませんね。
栄養が心配
ウサギにとってのニンジンは、栄養素的にも不安があります。
まず根の部分は、甘さがある、ということで糖分が多めです。
肥満の原因ですね。
歯の部分は、カルシウムが多めです。
カルシウムはウサギの大敵、結石の原因です。
別にあげなくてもいい、それがウサギとニンジンの関係なのです。
ウサギが本当に喜ぶ野菜とは?
ではウサギが喜ぶ野菜とはどういうものなのか、というと、一番人気なのは、葉物野菜です。
小松菜、青梗菜、大根の葉っぱなんかは手に入りやすく、食べるのも大好きなコが多いですし、栄養的も豊富です。
スーパーで買った野菜の場合は、できるだけ無農薬で国産のものをよく洗ってから与えましょう。
無農薬で自宅で育てたものならより安心です。
ウサギに与えないでほしい野菜は?
ウサギには、逆に与えないでほしい野菜もあります。
ほうれんそう、キャベツ、レタスあたりは食べるとは思いますが、水分が多く下痢をしやすいことや、栄養価で不安要素があるため、あえて与える必要はありません。
その他の野菜、トマト、キュウリ、白菜あたりも水分が多いため、あまりおススメできません。
絶対に与えてほしくない野菜は、炭水化物の塊で芽の部分に毒がある、ジャガイモ、ネギ、玉ねぎ類、そしてアボガドなど油分の多い野菜です。
与えてはいけない野菜に関しては、家族全員で知っておくようにしましょう。
子供がしらずにウサギに与えてしまうことがあります。
そして、実は今回のテーマとなっているニンジン。
これも実はどちらかというと、あえて与えなくても良い野菜に入ります・・・
人間が生で食べても甘く感じるほどに糖分が多いので、与えるならごく少量か、もしくは葉の部分のほうが良いのです。
ウサギに野菜を与える時の注意
ニンジンがウサギにとって重要な野菜ではないことがここまでで分かっていただけたと思いますが、基本的にウサギの餌はチモシー牧草です。あくまでも野菜はおやつ。
与える時にはこれらのことを気にするようにしましょう。
・コミュニケーションのひとつとして、手で与えられるくらいの少量に留めておきましょう。(餌入れに入れておくと傷むこともあるのでやめましょう。)
・スーパーで買ってきた野菜は農薬が心配なので、よく洗うか、皮があるものは薄くむいて与えましょう。
・本やネットで意見が分かれている野菜や、これいいのかな?と不安になったものはやめておくのが安心です!
・子ウサギや、下痢をしやすいコには、特に与えすぎに注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はウサギ=ニンジンについてお話させていただきました。
子供から大人まで、あまりにも広く知れ渡っているこの組み合わせ。
実は間違ったものだったのですね。
セネきちも小さい頃はウサギはニンジンが大好きなんだと思っていました。
世間に広まるこのイメージはおそらく消えることはないですが、ウサギが好きな人、飼っている人はぜひ、正しい知識を身に付けてほしいものです。
今ここまで読んでいただいた方はきっと大丈夫ですね!
それでは、楽しいウサギライフを!
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