こんにちは、しんじつのふわふわずかん管理人のセネきちです。
今回は鳥を放し飼いにすることの危険性についてお話したいと思います。
インコ、フィンチ、オウム、猛禽…
これらの鳥を、自分の家で放し飼いにする…
とても夢にあふれていて、鳥も自由で、とても素晴らしいことに思えますよね。
でも、実は鳥の放し飼いは、鳥がのびのび自由にできて、飼い主さんも楽しいというメリットよりも遥かにデメリットのほうが大きい、危険性の高い飼い方なんです。
そんなことあるものか!!という方もいらっしゃるでしょう。
でもまずは記事を最後まで読んでみてくださいね。
「鳥を放し飼いにしてはいけない理由」分かりやすく3つにまとめてみましたよ!
人の生活の衛生面に悪影響が出るから
鳥はとても愛らしい生き物です。
でも、基本的にフンはどこででもしてしまうし、羽毛だって抜けます。
目に見えにくい、脂粉とよばれる粉は健康な個体ほど多く出ますから、放し飼いにすれば、それらは宙に舞い、家具や家電に少しずつたまっていきます。
食事中に鳥が飛び回れば、人の口に入ることもあるでしょう。
それは、いくら可愛い飼い鳥の体から出たものが原因であっても、衛生的にみれば、「悪い」状況です。
鳥はペットじゃなくて、家族だ!という方もいますね。
それはもちろんそうですが、鳥と人とは違う生き物です。
鳥を飼うことで人が発症する病気だってあります。
過去に、鳥を多く扱う環境にいた知り合いが、オウム病にかかってしまったことがあります。
稀な病気ですが、こういうこともあるのだと気にかけてもらえればと思います。
※オウム病とは、オウム病クラミジアを病原体とする病気です。
この病原体に感染している鳥の排泄物や羽などが乾燥して粉塵になったものを吸ったり、口移しで餌を与えたりすることで、肺炎のような症状を引き起こします。
完全な安全対策が困難だから
鳥の放し飼いで、最も危険だとされているのが、「安全対策が困難だから」というものです。
安全対策というのは、鳥がケガをしたり、病気になったり、外に逃げてしまう等を防ぐために飼い主が自分自身で行うべきことです。
一部屋だけなら、完全に安全な対策のできた環境をつくることはできます。
でもそれが家全てだったらどうでしょうか。
家の中は危険がいっぱいです。
家の中にある危険をみていきましょう
誤飲、誤食の危険
鳥は、食べられそうなものがあれば、かじったり、飲んだりしてしまいます。
家の中には、鳥が食べると危険な野菜、味付けの濃い人間用の食品、かじると中毒を起こすこともある金属製品、観葉植物…
実に多くの「食べさせてはいけないもの」があります。
飼い主さんが見ていない隙にひとかじりでもしていた場合、気づいた時には倒れて亡くなっていた、ということも十分に考えられます。
家じゅうからそういったものを全て無くすのは不可能に近いです
家具の裏へ落ちる危険
意外と多いのが、「家具の裏に落ちた」という事故です。
急に鳥の姿が見えなくなり、おかしいと思って探したら、家具の裏に挟まっていた、というパターン。
家具を壁にぴったり付ければそういうことは防ぐことはできますが、テレビや洗濯機など、壁にぴったり、というわけにはいかない家具や家電は意外とあるものです。
鳥が飛び回っている時に、止まり損ねて壁に当たり、そのまま落下…
最悪そのまま亡くなることもあるので、とても怖いですね。
踏みつけの危険
鳥は飛ぶものですが、種類によっては、トコトコ歩くのも好きな場合もあります。
これは特に、飼い主さんに家族がいる場合に気を付けなくてはならないことです。
ソファに座ったら、たまたま鳥も近くに来ていて、下敷きにしてしまっていた、子供が歩いていて気づかずに踏んでしまった、等、わりとよくある話なんです。
ちなみに踏まれてしまった場合…
小さな鳥ならほぼ即死です。
大きな鳥でも、大けがをしますので、絶対に避けたい事故ですね
感電の危険
事例としては少ないですが、放し飼いにしていると、「感電」の危険もあるんです。
鳥はかじるのが好きなので、飼い主さんも知らぬうちに、家電のコードを少しずつかじっていた場合、鳥のほうが感電するか、もしくは火災の原因になるでしょう。
これは鳥がケガをするだけでは済まないので、本当に危険性の高い事故ですね。
他にも、フンが家電の内部に落ちてショートすることもありますよ
玄関や窓から脱走してしまうから
鳥飼いさんなら、誰でも恐れているであろう「ロスト」
ロストとは、鳥が窓や玄関から出て飛んでいってしまうことです。
自分だけが住んでいるなら、気を付けられますが、家族がいる場合は注意力が分散するので、ロストの危険性がかなり上がります。
来客時も危険ですね。
そもそも、ケージでの飼育でも、ロストはなくならない問題です。
それが放し飼いであれば、リスクは何倍も上がると思っておいたほうが良いです。
逃げてしまえば、鳥も自由になれるだなんて思わないでくださいね…
ケージに入ることがストレスになってしまうから
意外に問題なのが、これです。
普通、鳥はケージで飼うものです。
すると、鳥の居住空間はケージの中です。
部屋の中は庭のような感じですね。
これが、鳥を放し飼いにした場合、家全体が鳥の居住空間になります。
別にいいじゃん、って思われる方もいるでしょう。
でも。
その飼育環境を鳥が死ぬまで続けられる覚悟はありますか?
どういうことか詳しく説明しますね
飼い主さんのライフスタイルの変化へのストレス
鳥は寿命が長いです。
その間に、人間の生活も、そして鳥の生活にも色々あるでしょう。
人間の場合、結婚、出産、引っ越し、家のリフォーム。
悪いところでいうと、自分の病気、突然の死…
何年も、ライフスタイルが全く変わらない人なんていないと思います。
若いからとか、歳だから、とか関係ありません。
もしずっと放し飼いをしていたのに、何か都合が悪くなって急にケージに入れる生活が始まったとしたら…
それはとんでもなくストレスになることでしょう。
鳥を連れだすことが困難になる
人のライフスタイルの変化がもしなかったとしても、ケージに入れなくてはならない状況はやってくるものです。
鳥が急に病気になったら?ケガをしたら?
動物病院に行きますよね、キャリーに入れて。
自由に飛び回っていた鳥を捕まえて、キャリーに入れる… きっとパニックになるでしょう。
また、災害時も怖いです。
鳥は必ずケージに入れなければ避難できないわけですが、今までケージで生活してこなかった個体にとっては、これもかなりのストレスになると思います。
「鳥のストレスフリーのために放し飼い」するなら、死ぬまでその幸せが続くように、こういった「ケージに入れなくてはならない状況」にさせない覚悟がいるわけです。
でも、そんなの、無理だと思いませんか?
このように、鳥の放し飼いは、ストレスの無いのびのびとした飼い方ではなく、事故や病気やロストの確率を大幅に上げる、ハイリスクな飼い方であるということなのです。
まとめ
今回は、「鳥の放し飼いをしてはいけない理由」をお話させていただきました。
鳥はケージの中で飼う、かわいそうだと思うかもしれませんが、世の中、大半の人がそのように飼育していますし、鳥も別に不幸な顔はしていないですよ。
鳥を飼うことは、人のエゴのようなものです。
それなら、そのエゴを付き通して、絶対に危険な目に合わせないような工夫もすべきだと思います。
もし、あなたが今、飼っている鳥をケージに入れたことがほとんどなく、自由きままに生活させているならば、ぜひ少しずつケージに慣らしていってほしいと思います。
鳥の幸せは、絶対に安全な一部屋と、飼い主さんとの時間です。
かわいそうだと思わずに、ぜひきちんと管理してあげてくださいね
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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