牧草入れの選び方

みなさんこんにちは。

今回は、ウサギやモルモットなどの草食性の小動物の飼育に欠かせない、牧草入れ(チモシーフィーダー)の選び方を説明させていただきます。

ペットショップに行くと、実に多くの牧草入れが販売されており、どれが良いのか迷ってしまう方が多いですが、このページを読み終わる頃には自分とペットにとって最適な牧草入れを選ぶことができるようになります。

草を食べるウサギ

ハナウタさんによる写真ACからの写真

 

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牧草入れ、違いは何?

牧草入れはたくさんの種類がありますが、いったいそれぞれどんな違いがあるのでしょうか。

まずは違いによる特徴をみていきましょう。

素材の違い

色々と商品を見ていてまず目につくのが素材の違いです。

単純に好みだけで選んでしまうと、使い勝手が悪く、すぐに買い替えるはめになることも・・・

木製の牧草入れ


最も種類が豊富なのが木製の牧草入れです。メリットは手に入りやすく、かわいいものが多いこと、ケージの内側に設置するものであればかじり木の代わりになるところです。ケージの中にかじり木を入れなくても良いので飼育スペースを広くとることができます。

デメリットはかじられる、よごれてしまうといった汚損による買い替え頻度が高いところです。木製なので洗いにくく乾きにくいため一度汚れてしまえば臭いの原因にもなります。

プラスチック製、樹脂製の牧草入れ


プラスチック製の牧草入れは、種類は多くありませんが比較的手に入りやすいです。

そしてメリットは買いやすい価格のわりに洗いやすく長持ち、落としても壊れにくいところ、色が付いていてかわいいところです。

デメリットはあえていうなら色が付いていることが人によって好みが分かれるところでしょうか。はっきりした色を使っているものが多いので目立ってしまうかもしれません。また丈夫さ、長持ち度合はステンレス、陶器には劣ります。

金属製の牧草入れ

金属製の牧草入れは今のところステンレス製のボール型のものしかありませんが、長く使われている人気商品です。メリットとしてはまず丈夫で洗いやすく、最も壊れにくい牧草入れであるということです。

デメリットはケージ内で場所をとること、そして丸いボール部分を外して牧草を入れるため、牧草の補充が面倒な点です。牧草入れを開くのが少し難しいため、子供が世話をする場合は避けたほうがよいでしょう。

陶器製の牧草入れ


陶器製の牧草入れはステンレスと組み合わせて商品がつくられているものが多いです。商品の種類としては少なめなので大きめのペットショップか通販でないと手に入らないかもしれません。
陶器製の牧草入れのメリットは、最も洗いやすく清潔に保てるところと、デザインがシンプルなところです。

デメリットは値段が高いところと、落とすと割れてしまうので扱いにくいところです。もし子供が世話をする可能性があるならば避けたほうがよいでしょう。


このように、牧草入れには素材ごとに大きな特徴とメリット、デメリットがありますが、ほとんどが飼い主の使いやすさに関係してきます。

・価格(牧草入れにどれくらいコストをかけるか?)

・丈夫さ(価格が高くても丈夫なものがよいか?)

・扱いやすさ(子供でも使えるものを選ぶか?大人のみで世話をするか?)

・清潔感(買い替え派か?洗って長く使う派か?)

・置き場所のスペース(少しでも広くしたいか?余裕があるか?)

自分は何を優先させたいのかを考えて選びましょう。

設置する場所の違い

牧草入れの違いは素材以外にも「設置する場所」にもあります。

大きく分けてケージの外側に設置するタイプ内側に設置するタイプの2種類に分かれますが、そのうち内側に設置するタイプの牧草入れは更に設置方法がいくつかあります。

設置方法をよく見ないで買ってしまうと、ケージによっては使用ができないことがありますので先にケージを選んでから、それに合わせて選ぶのがおススメです。

ケージの外側に設置するタイプ


ケージの外側に設置するタイプはネジで固定するタイプのみです。木ネジやプラスチックの大きなネジで固定して使用します。

ケージ内を広く使うことができ、牧草の補充がケージを開けずに外側からできるメリットはありますが、牧草が散らかりやすい、ケージの外側に設置するため木製でもかじり木の代わりにできないというデメリットがあります。

ケージの外に落ちた牧草を受け止めるために新聞紙を敷いておくか、大きめのトレイを置いておくほうがよいでしょう。

ケージの内側に設置するタイプ

ケージの内側に設置するタイプは、いくつか種類があります。

ケージの中にいれるためそのぶんスペースをとるというデメリットがありますが牧草がケージの外に散らばりにくく、木製のものならばかじり木の代わりになります。

ネジで固定するタイプ


木ネジやプラスチックの大きなネジでケージの網にしっかり固定できるタイプです。動かすことができなくなるのでいたずらっ子で餌入れなどをひっくり返すコにおススメです。

デメリットとしてこのタイプの牧草入れは、網で囲われたケージでしか使用ができません。水槽のように周りがアクリルやプラスチックで囲われているタイプのケージでは固定ができないため注意しましょう。

転がしておくタイプ


転がしておくタイプは鎖がついているものがほとんどで、ぶら下げることもできます。ケージ内では最も場所をとるのですが、食べている姿がかわいいのがメリットです。

ぶら下げるタイプ


ぶらさげるタイプは先ほどの転がしておくタイプに鎖をつけて天井からぶら下げて使うものがほとんどです。地面から完全に浮くので排泄物で汚れることがなく、また転がすタイプと同じく食べる姿がかわいいのがメリットです。

このタイプはデメリットが少々多いです。鎖でぶら下げるため、チンチラやデグーなど立体行動をとる動物に使用すると引っかかってケガをする原因になります。またいたずらっ子なコに使うと牧草をどんどん引き抜かれてしまい、あっという間に空っぽになるなんてこともあります。よほど広いケージでない限りぶら下げての使用はおススメできません。

置いておくタイプ


置いておくタイプは食べる量が多いコにおススメです。見ての通り、トレイ状になっているのでたくさん入るのがメリットです。デメリットはトレイ状になっていて牧草がいっぱい入っているので気持ち良くてハウス代わりにされたりトイレにされることがあるということです。またスペースもとります。

トイレをしっかり覚えていて牧草をよく食べる、大きめのウサギに使うのが良いでしょう。


牧草入れは素材に加え、このように設置に関しても選択肢が多いことが分かります。

設置する場所の選び方としては、飼い主の世話のやりやすさに加えペットの種類、性格も関係してきます。

・ケージの形状は?(ネジで固定するタイプは使用できるケージが限られる)

置き場所のスペースは?(少しでも広くしたいならば外側に設置するタイプを選ぶ)

牧草の補充のしやすさは?(最も楽なのはケージの外側に設置するタイプ)

散らかり具合は気になるか?(最も散らかるのは外側に設置するタイプ)

・餌入れなどをひっくり返すコか?(ひっくり返すコにはネジで固定するタイプを)

ケージを先に用意してある場合、または既に飼育しているコがいて買い替える場合は選ぶことのできる牧草入れが限られますので注意しましょう。

牧草入れの選び方

ここまでで牧草入れの種類についてだいぶ詳しくなってきたかと思います。

しかし実際は飼育している動物によって使いやすいものが大きく異なります。

次は草食性で馴染みのある動物たち別に選び方をみていきましょう。

ウサギにおススメの牧草入れ

小さなウサギ

まずは大人気のウサギから。ウサギはケージの中にトイレやハウス、ステップなどを入れることが多いため、スペースをとらない牧草入れがおススメです。更にその中でも、ネジで固定できるものがよいでしょう。ウサギはケージの中のものをひっくり返していたずらしたり跳びはねる時に足に当たったりするので簡単に動かないものが使いやすいです。


このように木製の固定タイプで餌入れもセットになっていれば、牧草入れ、餌入れ、かじり木の3つの役割をもたせることができます。

モルモットにおススメの牧草入れ

足の短いモルモット

反射率 0.39さんによる写真ACからの写真

モルモットの牧草入れ選びは少し慎重にする必要があります。ケージがウサギとは異なり、下部が網ではなくプラスチックや樹脂で覆われていることが多いです。


このように底の部分がトレイ状になっていることが多いです。そうするとネジで固定するタイプの使用が難しいです。モルモットは背が低いので固定された牧草入れまで届かなくなってしまいます。

また、手足も短いため、餌入れとセットになったものも使いにくいです。牧草入れと餌入れがセットになっているタイプのものは餌を入れる場所が深めなので餌が食べにくくなってしまうのです。

そんなモルモットにおススメなのは転がして置くタイプやぶら下げるタイプです。


このようなボール状のものなら背の低いモルモットでも食べやすいです。また体が大きいコは他の牧草入れでも食べられることがあるので、大人サイズまで成長したら自分の飼育しているコに合わせて選んであげましょう。

デグーにおススメの牧草入れ

大きめのデグー

デグーは見た目はネズミですが食べ物はチモシー牧草です。

デグーは立体行動が得意でどの位置に設置しても食べに行くことができるので基本的にどの牧草入れでも使用ができるのですが、避けたほうがよい牧草入れはあります。

デグーは小動物の中でもかなりかじることが好きな動物なので、木製は避けたほうがよいでしょう

もちろんかじられたら買い替えるからいいよ!という方もいらっしゃると思いますが、かじるのが好きなコなら数日で使えなくなるくらいかじります。何度も買い続けるよりも陶器かステンレス、もしくはケージの外側に設置するタイプがおススメです。


陶器のものは餌入れとセットになっていることが多く、餌入れも深めですが、デグーは器用に餌を手でつかむことができるので問題ありません。

ステンレス製も丈夫でおススメなのですが、ボール状のものをくさりでぶら下げる場合はひっかかることによるケガに注意しましょう。特に、ケージに足を挟みやすいコには使わないようにしてください。

チンチラにおススメの牧草入れ

こちらを見るチンチラ

ちめさんによる写真ACからの写真

チンチラは見た目の丸っこさからは想像ができないほどに活発で立体行動を得意とする動物です。夜行性で夜になるとケージの中を走り回り、壁キックなんかも得意です。

そんなチンチラは活発な動きを邪魔しない牧草入れを選ぶ必要があります。避けたほうが良いのは鎖でぶら下げるタイプの牧草入れです。夜暴れている間に足や首に絡むととても危険です。

おススメなのはデグーと同じく陶器製のものかケージの外側に設置するタイプの牧草入れです。チンチラも手先が器用なので餌入れが深くても問題ありません。

ジリスにおススメの牧草入れ

寝転がるジリス

リチャードソンジリス、ジュウサンボンセンジリスなどの小型のジリスはモルモットと同じような、高さと底網の無い、下部がトレイ状になっているケージを使用するため選ぶことのできる牧草入れが限られてきます。

固定するタイプ、ぶら下げるタイプは設置しにくいのでおススメしません。ただしモルモットと違い後ろ足で上手く立って手でものを掴むことができるので、固定タイプでもジリスの背が届きそうなら使うことができます。

一番おススメなのは転がすタイプ陶器製のものです。


陶器製のものは固定するネジがついているものもありますが、ジリスの力でひっくり返すことは難しいので、直に床置きして使っても問題ありません。

プレーリードッグにおススメの牧草入れ

草を食べるプレーリードッグ

mituさんによる写真ACからの写真

プレーリードッグは現在手に入りにくいので飼育している方がさほど多くはないのですがやや大きめの小動物に使う牧草入れのおススメということで説明させていただきます。大きな牧草入れが必要な小動物はプレーリードッグ以外にも大型ウサギ、ケープハイラックスなども当てはまります。

プレーリードッグは牧草を食べる量が多く、またよく木をかじるため、ケージの中に入れる木製の牧草入れはおススメできません。あっという間にボロボロにされてしまいます。

おススメなのはケージの外側に設置する大きめの牧草入れです。


ケージの外に設置すれば牧草が減っても足しやすく、かじられる心配がありません。プレーリードッグ以外にもたくさん食べるコにおススメです。

飼い主目線で選ぶ牧草入れ

先ほどはペットに合わせた牧草入れ選びを紹介させていただきましたが、次は飼い主目線でも選び方をみていきましょう。自分の飼育しているコがどの牧草入れでも使える場合は、飼い主の使いやすさで選ぶのもアリです。

とにかく安いものがいい人におオススメ


これらは1000円以下で手に入る牧草入れです。とりあえずはお迎え時に一つ買ってみて、使い勝手を見ながら次のものを検討したいという方に。

子供が世話をする場合におススメ

子供が世話をする場合は、落としても割れない、牧草の補充が難しくないものがおススメです。


ただ突っ込むだけで良いものは補充が楽ですし、更に外側に設置するタイプなら餌を入れる間に中のペットに逃げられる心配が無く安心です。

とにかく洗いやすさを重視したい人におススメ

洗いやすいのはダントツで陶器製です。値段は高いですが、割らない限り半永久的に使えます。

ズボラな人におススメ

牧草の補充を最低限の手間で終わらせたい人におススメなのは外側に設置する、大きめのタイプです。ケージを開ける手間も無く楽ちんです。

2つ以上の機能があるものを選びたい人におススメ

普通牧草入れは、1か所から牧草を入れて食べさせるるのみの機能ですが、中には設置方法が選べるものや、餌入れとセットになっているものなど、使ってみてなんだかお得感のあるものがありますので紹介させていただきます。


↑こちらは1つで転がす、固定する、ぶら下げるの3タイプの使い方があります。とりあえず何がケージに合うのか分からない場合にもおススメです。


↑こちらの2つはありそうでない、内側からでも外側からでもつけられるタイプです。どちらがいいのか分からない場合におススメです。


↑こちらは1つで牧草入れ、餌入れ、かじり木の3つの役割を持たせることができる省スペースに特化した牧草入れです。とにかくケージ内をすっきりさせたい人におススメです。

まとめ

いかがでしたか?たくさんある牧草入れ、たかが牧草入れ、されど牧草入れ、とても奥が深いことがお分かりいただけたと思います。

牧草入れを選ぶのに一番重要なのはまず飼育している動物の種類使用しているケージの種類、その次に飼い主の使いやすさや値段が挙げられます。

もし何を買えばいいか迷っている場合は今回のお話を参考にしていただければと思います!

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