みなさんこんにちは、セネきちです。
今日のテーマは鳥飼いさん必見!
鳥かご(ケージ)の選び方講座です!
鳥用のケージって、昔に比べるととても数や種類が増えました。
選択肢が多くあるのは良いことですが、初めて飼う時や、ケージを買い替えたい時に悩みます。
今回は、誰でも最適な鳥用ケージを選べるように、ケージのタイプ別にまとめてみましたよ!
初めての鳥の飼育だから何にも分からない!
大事な鳥のために失敗したくない!
餌や羽で部屋が汚れにくいケージってあるのかな?
・・・そんな疑問を解決します!
まずケージを選ぶ前にやっておきたいこと
今からケージの説明に入るわけですが、選ぶ前にやっておきたいことがあります。
鳥を飼いたい!!ケージを見に行こう!!
ちょっと待ちましょう!
まず、ケージというものは、お迎えする鳥も決まっていないうちから選んではいけません。
鳥を飼いたいと思ったら、まずこれらのことを調べてからケージ選びをしましょう。
・鳥の種類は?
鳥の大きさが大きくなればなるほど、ケージも大きく丈夫なものを選ぶ必要があります。
・1羽飼うのか?複数飼うのか?
複数なら1羽で飼うよりケージのサイズが大きくなります。
・手乗りの鳥がいいか、鑑賞用にするのか?
手乗り用ケージは入り口が大きく開くものが使いやすいです。
・置けるケージのサイズ
広いスペースがあるのか、できるだけ場所をとりたくないのか?
これらの情報を調べた後でケージを選びましょう!
今回は、飼育する鳥のサイズごとに小型の鳥、中型の鳥、大型の鳥、超大型の鳥の順に、様々なケージを紹介していきます。
小型なのか中型なのか?中型なのか大型なのか?曖昧な中途半端なサイズの鳥もいますので、分からなければ大きいほうを選んでおきましょう。
小型の鳥(文鳥・セキセイインコなど)に使うケージ
初めて鳥を飼育する場合は手に入れやすく、育てるのも難しくない、文鳥やセキセイインコを選ぶのがおススメです。
小型の鳥に使うケージは、スタンダードなものから、飛び散り防止付きのもの、オシャレなものまで最も商品の数が多いのが特徴なので、迷ってしまうかもしれませんが、逆にいえば、自分に合ったものを選ぶことができるということ。
色々な特色のあるケージをメリット、デメリットと共に一緒にみていきましょう!
キンカチョウ、文鳥、セキセイインコ、コザクラインコ、ボタンインコ、サザナミインコ、マメルリハなど
スタンダードなケージ
まずは最もスタンダードなケージ。余計な機能の無いシンプルなケージです。
メリット シンプルで型が変わらず、手に入りやすいので、並べて複数の鳥を飼いたい人向け。
デメリット 手乗りの鳥には少し出にくい。
とにかく丈夫なケージ
普通のケージは鉄や鋼に塗装をしたものがほとんどですが、ステンレス製のケージというものもあります。さびにくく丈夫です。鳥は寿命が長いので、とにかく長く清潔に使いたい人におススメです。
メリット とにかく丈夫。長く使える。
デメリット 値段が高い(約2倍)。種類が少ない。
手乗り用のケージ
手乗りのインコや文鳥は、普通ケージを開けてやれば出てきますが、中には臆病なコもいます。手乗り用を選んでおけば、狭い入り口に怖がるコでもストレスなく出し入れしてやることができます。
メリット 手乗りにするならこのタイプが一番。鳥にとっても飼い主さんにとってもストレスが無い。
デメリット ケージによっては餌入れや水入れが小さくなるものがある。
飛び散り防止ケージ
鳥は水浴びをしたり、餌の殻をむいて食べるので、ケージの周りは毎日汚れます。そういった汚れを極力飛び散らないようにするのがこれらのケージです。
メリット 飛び散りを防ぐことができる。大きく開く入り口で手乗り用にも対応している。
デメリット ケージのクリアパネル部分の汚れが目立つ。
飛び散りは、ケージにカバーを付けたり、アクリル板で囲うという予防法もあります。
既にケージが自宅にある場合はそういったものを使いましょう。
ネットでオーダーメイドもできますよ。
底トレイの無いケージ
鳥用ケージは掃除がしやすいようにフン切り網の下には引き出し式の底トレイがあるのが普通ですが、あえてそれが無いケージもあります。
実はケージというのは底トレイの隙間にも汚れがたまりやすいのですが、底トレイが無いものなら底の部分を毎回丸洗いできるので、清潔な状態を保つことができるのです。
また、老鳥などの世話で底網を外して飼育するのにも向いています。
メリット 清潔に保ちやすい。
デメリット 毎日の底トレイ部分の掃除に少し時間がかかる。
オシャレなケージ
小型フィンチやカナリアなどの見た目を楽しむ鳥はケージをオシャレにするのもいいですね!
メリット とにかくオシャレ。
デメリット 洗いにくく、扱いにくい。
スタンド付きケージ
スタンド付きやぶらさげるタイプのケージもあります。
カナリアや高級セキセイを入れると素敵ですね。
メリット オシャレ。高い目線で飼育ができる。
デメリット 洗いにくく、扱いにくい。餌入れ、水入れが小さいものが多い。
中型の鳥(オカメインコ、シロハラインコなど)に使うケージ
中型の鳥は手乗りとしてとても人気があります。
小型の鳥よりは手にいれにくいものの、一度飼えばその存在感と魅力にハマります。
中型の鳥に使うケージは、小型の鳥用のケージよりは選択肢が少なくなりますが、大きめの種類ならウサギ用のケージなども使えるので、飼育しているコに合わせて選びましょう。
オカメインコ、アキクサインコ、ウロコインコ、シロハラインコ、ネズミガシラハネナガインコなど
スタンダードなケージ
まずは最もシンプルなケージです。
中型の鳥はほとんどが手乗りとして飼われているため、ケージも手のり用に大きく入り口が開くものがほとんどです。
そして肝心のサイズですが、幅、奥行き、高さがそれぞれ45㎝くらいのものが最低サイズになります。
メリット 手に入れやすく、使いやすい。
デメリット 激しく動くコには窮屈。
とにかく丈夫なケージ
中型の鳥用のケージにもステンレス製のものがあります。
中型インコはかじる力が強く寿命も長いので、できるだけ丈夫なケージが欲しいものですね。
メリット とにかく丈夫でさびにくい。長く使える。
デメリット 値段が高い(約2倍)。種類が少ない。
横に広いケージ
中型の鳥の中には、シロハラインコ、コガネメキシコインコ、ゴシキセイガイインコなど、にぎやかに遊ぶのが好きな種類がいます。転がったり、ボールで遊ぶコもいます。
そういったコにおススメなのが、横に長いケージです。
インコ用のほか、ウサギ用ケージも一部使うことができます。
※小動物用を鳥に使用する場合、安全面を飼い主さんがしっかり確認してから使いましょう。
メリット のびのびと遊ばせることができる。
デメリット ケージを置くための場所が広く必要。洗うのが大変。
パニックを起こしやすいコ向けのケージ
中型インコの中には、臆病でパニックを起こしやすい種類がいます。
代表的なのはオカメインコです。
普通のケージだと縦網のほうが多いため、パニックを起こしたときに羽が挟まり大怪我をすることがあるのですが、このケージは横網が多いので、羽が挟まりにくいです。
オカメインコを飼う方には一番おすすめのケージです。
メリット パニック時羽が挟まりにくい。インコが横移動しやすい。
デメリット ケージの組み立て方がほかのケージと少し異なるため、慣れるまでは時間がかかる。
大型の鳥(ヨウム・オオハナインコなど)に使うケージ
大型の鳥は鳥好きさんには憧れの存在です。
頭がとても良いので飼い主さんの言葉もある程度理解できるコもいますし、おしゃべり上手なコも多いです。
ケージは中の鳥が羽を広げてもつかえない広さと、おもちゃや止まり木を入れても余裕のあるサイズが必要です。
スタンダードなケージ
最もシンプルなケージです。
ペットショップでもよく使われています。
メリット シンプルなので余計な機能が無く使いやすい。
デメリット よく動く鳥や尾羽の長い鳥には狭い。
とにかく丈夫なケージ
大型の鳥用のステンレスのケージは少ないですが、最初にステンレスを選んでおくと、長く使えるのでおススメです。
メリット とにかく丈夫でさびにくく、長く使える。
デメリット 値段が高い。取り扱い店舗が少ないので通販や専門店での購入になる。
超大型の鳥(ベニコンゴウインコなど)に使うケージ
ベニコンゴウインコ、ルリコンゴウインコ、クルマサカオウムなど立派な羽や尾を持つ大きな鳥は、高さも広さも必要です。
ただし、市販のケージの数はとても少ないので、一部屋鳥用にしてやるなどして、放鳥時間をしっかりとってあげましょう。
専門の業者に頼んで特注してもらう手もありますね。
おまけ・鳥のケージについてよくある質問
おまけですが・・・ケージの選び方について、よくある質問に簡単にお答えしていきます!
ケージを選ぶ時の参考にしてくださいね!
よくある質問①小さいケージではダメなの??
ケージを置く場所が狭いです。小さなケージではだめですか?
これはセキセイインコや文鳥をお迎えする方に聞かれることが多いです。
鳥のケージって意外とかさばるし、値段も高いです。
なんとか小さめにできないか・・・と質問を受けることがよくあります。
実際小さくてかわいいケージも売っています。
気持ちは分からなくもないですが、小さなケージだと、鳥の場所が狭くなるだけでなく、飼育もしづらいのでおススメできません。
まず、ケージが狭いと何がダメなのかというと、第一に中が狭くなるので鳥が動きにくいということがあります。
ケージの中には止まり木2本、餌入れ、水入れ、菜差し、おもちゃを最低でも1個、冬はヒーター・・・結構入れるものがあります。
それだけ入れて、かつ羽を広げた時にどこにも引っかからない、となると、結局は35角くらいのサイズのケージが要るんです。
あとは小さなケージは、餌入れ、水入れも小さいことが多いです。
鳥はよく食べ、水もよく飲むし、餌入れや水入れをいじって遊ぶこともあります。小さなものだと外されてしまうこともあります・・・ これ、なかなかにイライラするんです!
というわけで。
ケージは余裕をもったサイズを選んだほうが鳥にとっても飼い主さんにとっても快適です!適正サイズを選びましょう。
ちなみにどーしても小さなケージがいいという方は、手乗りなら放鳥時間をしっかりとってやることで多少ストレスをカバーできます。実際、鳥専用の部屋がある方はケージが小さめのこともあります。
ただし、手乗りではない鳥に関しては、ケージの中が全てなので、大きめのものを選んであげてください。
よくある質問②高いケージと安いケージ、何が違うの?
同じようなケージなのに、値段がすごく違うのはなぜ??
これはケージを多く取り扱っているショップで聞かれる質問です。
いくつかケージが並んでいると、サイズも色も付属の備品もさほど変わらないのに、価格が1000円も違う、とか倍も違う、とかそういうものがたまにあります。
なぜなのか気になりますね。ケージが変わらないなら安いほうがいいけど、高いほうが長持ちするのかな・・・とか色々考えてしまいますね。
実は値段が違うのにはちゃんと理由があります。
まずはメーカーが違うと当然値段も違います。
そして、ケージをよく見てみると、安いケージと高いケージではつくりが全然違います。
一概には言えませんが、セネきちの経験上、高いもののほうがケージのつくりがしっかりしていますし、掃除のしやすさや、鳥が逃げないような工夫がされているものが多かったです。
あとはステンレスなのかメッキなのかによって値段が倍ほど変わってきます。同じメーカーで同じケージなのに値段が大きく違うのはこのパターンです。
ステンレスはさびにくくて丈夫、長く使えるのでおススメですよ!
というわけで・・・
値段が違うのにはしっかり理由がある!ということですね
よくある質問③部屋に放し飼いにする場合はケージは要らない?
部屋が一つ余っているので放し飼いにしようと思っていて。ケージは要らないよね?
たまに聞かれる質問です。鳥が大好きなんだけど、飼育自体は初めて、という方が多いです。
放し飼いは一見鳥にとって自由で素晴らしいことのように思えますが、実はあまりおススメできません
自由なはずの放し飼いですが実は、このような不都合があるのです。
・鳥が死ぬまで毎日その生活ができる人は少ないということ。
→鳥は寿命が長いです。時には飼い主さんが相手できないこともあるでしょう。先に飼い主さんが亡くなることだってあります。そんな時、放し飼いに慣れてしまった鳥はどうなるのか?考えてみましょう。
・緊急時、災害時に困る。
→上のことにも関係しますが、地震、停電、火事などが起きた時、放し飼いの鳥を捕獲して非難するのは困難です。そのまま逃げてしまうこともあるでしょう。
・ケガの原因になる。
→放し飼いにするとはいえ、部屋の中には何かしらかモノが置いてあるはず。
一部の鳥は臆病でパニックをおこしやすい種類もいます。夜間、地震や雷でパニックを起こすと、どんなケガに繋がるかわかりません。ケージの中でもケガをすることはありますが、放し飼いよりは危険性が低いです。
このような事態を防ぐために、基本的なおうちは「ケージの中」というようにしてやるのが良いでしょう。
というわけで・・・
鳥の飼育にケージは不可欠です。できれば1羽に1つずつ用意してあげましょう
まとめ
今回は鳥さんの大事な家である、ケージについて詳しくお話させていただきました。
選び方の基本はまずは鳥のサイズに合わせて選ぶこと。
それから飛び散り防止、丈夫さ、デザインを選んでいきましょう。
鳥さんと飼い主さん、両方がハッピーになれるケージがいいですね!
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