こんにちは、セネきちです。
今回は、飼っている鳥に愛されちゃってどうしようもない方向けの記事です。
可愛い手乗りのインコをお迎えして、楽しい毎日を送っている方の多くが悩む問題、「呼び鳴き」についてです。
飼っている鳥が飼い主の姿が見えなくなると大きな声を出して呼ぶ、近くにいたらいたでケージを開けて遊んで欲しいと鳴く・・・
かわいいけれど、毎日毎日のことで悩んでいる・・・
呼ばれたら行ってあげたいけど、一日中鳥の言うことばかり聞いていられないし、どんどんうるさくなるのも困る、無視するのはかわいそう・・・
そんな呼び鳴きの負のスパイラル真っ最中の方も、今から呼び鳴きの癖をつけたくない方にも、ぜひ読んでいただきたい内容になっております!
なぜ呼び鳴きするのか?
まずは。呼び鳴きとは何なのかを飼い主さんが理解してあげる必要があります。
呼び鳴きとは手乗りの鳥が飼い主さんを呼ぶために行う行動です。
手乗りの鳥であればどの種類でも呼び鳴きをするようになる可能性があります。
そして呼び鳴きの癖がついてしまうのは、鳥自身が自分の鳴き声で飼い主が来てくれたという経験を何度か繰り返し「自分が鳴けば飼い主が来る」と覚えたためなのです。
呼び鳴きの癖がつくまでのプロセス
呼び鳴きの癖がつくまでにはこのようなプロセスがあります。
鳥は賢いので、飼い主が正しく対処しなければ、早くて数日で立派な呼び鳴き鳥となります。
①鳥が飼い主に来てほしくて鳴く
②あら、どうしたの?と飼い主が鳥の元へ行く
③自分が鳴けば飼い主が来る?ということを徐々に覚え始める。
④そのうち、飼い主が来なければ、来るまで鳴き続けるようになる、声が大きくなる。
⑤飼い主は最初は無視していたがうるさいので根負けして鳥の元へ行く。
⑥そうか!何度も大きな声で鳴き続ければ飼い主が来てくれるんだ!と覚える。
⑦呼び鳴きの癖がつく!
・・・このような感じです。
呼び鳴きの激しいコというのは上記のことを繰り返してしまった結果です。
飼い主さんが行ってかまってやる他にも、「おやつを与えて黙らせる」という行為も同じく呼び鳴きの癖をつける原因になります。
最初は鳥が呼んでいるから行ってあげよう、とか放っておくとずっと鳴くから行ってあげなきゃ、という飼い主さんの鳥を思う気持ちが呼び鳴きのスタートとなります。
ではどうやった直せるのか?
次は直し方をお話させていただきます。
呼び鳴きの直し方とは?
実は、直し方はただひとつで、「無視」することです。
呼んで鳴いているのが聞こえても、決してケージに近づかず、無視するか別の部屋に行きます。
そうすると鳥は「自分が鳴いても意味がない?」と徐々に理解するようになります。
とても単純なことのように思えますが、実はなかなか難しい面があります。
特に呼び鳴きの癖が付いてしまった後ではかなりの根気と飼い主さんの心の葛藤が必要になっていきます。
呼び鳴きに対してやってはいけないこと
一度ついてしまった呼び鳴きを直そうと思ったら根気が要ります。
そして心が痛みます。
飼い主さんは覚悟しましょう。
一度挫折すれば呼び鳴きがより一層ひどくなってしまいますので、今から紹介する、「やってはいけないこと」を必ず守るようにしてくださいね。
NG①声をかけてやめさせる
呼び鳴きに対して、「やめようね」「静かに!」など声をかける行為はNGです。
鳥からすれば、飼い主がかまってくれたことと同じことになるので、呼び鳴きには効果がありません。
NG②怒る、ケージをたたく
これは・・・呼び鳴きの度にやれば、おそらくそのうちやらなくなるでしょう・・・。
しかしそれは飼い主への恐怖と警戒からおびえてやらなくなるだけなので、絶対にやってはなりません。
家族に気の短い人間がいるとついやってしまいがちですが効果はありません。
NG③根負けして行ってしまう
これが実は最も呼び鳴きを増長させる原因となります。
一度呼び鳴きをやめさせようと決心したものの、鳴き続けてどんどん大きくなる声に、近所迷惑ではないか、とか鳴き続けてかわいそうだ、と思いケージのもとへ行ってしまう・・・
そうすると鳥が覚えるのは、「飼い主が来なかったのは声が小さかったからかな?これくらいの大音量で鳴き続ければ飼い主が来るんだ!」ということです。
しかもこちらが呼び鳴きをやめさせるために無視すると、一時的に呼び鳴きは激しくなります。
飼い主になんとかかまってもらおうと声を大きくしたり、ケージをガンガンやることもあります。
それが大型インコやオウムならかなり騒がしくなっています。
しかしここで折れてしまってはまた元通り、どころか酷くなります。
一度呼び鳴きを辞めさせると決めたら完全に静かになるまで決して構いに行ったり声をかけにいったりしないようにしましょう。
静かになったら鳥のもとへ行ってあげましょう
さて、呼び鳴きを直すために鳥が呼んでいるのを、心を痛めながら飼い主さんは無視するわけですが、無視で終わってしまってはいけません。
鳥はいずれ鳴き止みます。
静かになったら、しばらく待ってみて、それから鳥のもとへ行ってやるようにしましょう。
最初は覚えてもらえませんが、そのうち、あれ?もしかして静かにしていたほうが飼い主が来てくれるのかな??と感じてもらえるようになります。
こんな直し方もあります!
これは、主に大型鳥に使われる方法です。
大型鳥は大変頭が良く、繊細な種類やかくべつ甘えん坊な種類も多いです。
「飼い主さんに無視されること」に耐えきれ無くて、心の病気になってしまうようなコもいます。
更にもともと声が大きいので、飼い主さんが無視に耐えきれない場合もあります。
そんな時使うのが、「大きめのベル」などの音のなるおもちゃです。
大声で呼ばれた時には行かず、鈴が鳴った時のみに行ってやる(それでも毎回毎回、というのはちょっと難しいですが)ことを繰り返すことで、賢い大型鳥は「大声で鳴き叫ぶよりも、この鈴を鳴らしたほうが飼い主さんが来てくれるらしい」と覚えるようになります。
無視するのも大声も耐えられないという方はやってみてはどうでしょうか
ちなみに鈴やベルは鳥の舌がハマったり切れたりしないものを使いましょう。
また、素材もステンレス製がおススメです。
一番良いのは癖をつけないこと
もし今ここを読んでいるあなたがまだ鳥を飼っていない、もしくは飼っているコに呼び鳴きの癖がついていないならば、「呼び鳴きは最初から反応しないでおく」ということを頭に入れておきましょう。
呼ばれたかな?と思っても毎回毎回呼ばれるがままに行かないこと。
ケージにはりついてこちらを見て鳴いていれば呼び鳴きしています。
鳥が死ぬまでの間、毎日全力で要望に応えてあげられるような環境でない限り、呼び鳴きの癖はつけないほうが鳥にとっても飼い主さんにとっても良いことなのです。
まとめ
今回は鳥に愛されている方ほど困る、呼び鳴きについてお話させていただきました。
呼び鳴きというのは、飼い主さんの、鳥を無視するとかわいそうだ、という気持ちと鳥の賢さから生まれます。
しかし触れ合いの時間は飼い主側で決めるのが正しい距離の取り方です。
呼ばれて行く癖をつければ、呼んでも来てくれない状況ができた時に、それは鳥にとって大きなストレスとさみしさを抱かせることになってしまうのです。
逆に一度呼び鳴きを治してしまえば、賢い鳥は「静かにしていたほうが飼い主がかまってくれるんだ!」と理解するようになり、無駄に騒ぐこともなくなりますよ。
鳥のため、飼い主のため、今呼び鳴きで困っている方、ぜひ頑張ってみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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