こんにちは、セネきちです!
今回はペットを飼っている人なら一度は考える、“どうやったらペットが長生きできるのか?”について考えていこうと思います。
これ、結論からいえば、「飼っているペットの性質と飼育環境が上手く適合していて、かつ飼い主が適切に健康管理している」が長生きの秘訣です。
はい・・・
これでは分かりにくいですね。
もう少し掘り下げてお話しさせていただきます。
※今回は完全に個人的な意見になります。
参考にするかしないかはあなた次第!
長生きする飼い方の常識
まず私が生き物について、本やネット、講師により学び始めた頃は、長生きの条件とはこうだろう、と思っていました。
広いケージ、栄養バランスの優れた人工飼料のみの食生活、病院での定期的な健康診断。
間違ってはいないと思いませんか?
ペット飼育の世界では常識ともいえる、長生きの秘訣です。
なのに、いざ、様々な生き物と飼い主さんを数えきれないほど観察していく中で、
こんなにいい飼い方をしているのにどのペットもあまり長生きしていない・・・
とか、
えっ?こんな飼い方なのにそんなに長生きしてるの?!
という経験あまりにも多かったのです。
長生き、短命の事例
こんなにいい飼い方をしているのにどのペットもあまり長生きしていない・・・
こんな飼い方なのにそんなに長生きしてるの?
具体的にお話させていただきますね。
事例①管理は完璧、でも…?
Aさんは、ウサギを何匹も飼ったことがあります。
餌はチモシーメインに高価なペレットを少量、病院への定期検診に日々のふれあいでは体調のチェックを決して欠かさない、しっかり者の飼い主さんです。
だけど、うさぎは毎回、あまり長生きせず、4~6年で死んでしまうとのこと。
飼育書に書いてあるような飼い方なのに、なぜ長生きしないのでしょうか
おそらく、ですが。
飼い主さんは、ウサギの体調が気になるあまり、ベビーの頃から頻繁に体を触り、病院にもよく連れて行っていたが、飼育していたコはたまたまストレスを感じやすいコばかりで、体を触られたり、病院に行くたびに多大なストレスを感じていたのではないでしょうか?
ウサギは決して慣れやすい動物ではなく、特に抱っこなど体を固定されることを嫌うコが多いです。
じっくり慣らしても、どうしても暴れるというコもいます。
小動物にとって触られることは基本苦手なことなんだよね。
病院に行ったり日々の健康チェックはもちろん大事ですが、じっくり時間をかけて慣らすか、頻度を減らしたほうが良かったのかもしれませんね。
事例②このオカメインコ、いつ死ぬの!?
これは、私が実際に会話したお客さんの話です。
ある日、ショップに電話がかかってきました。
内容は、「うちのオカメインコ、平成元年から飼っているんですが、いつ死ぬんですか!?」という驚きのものでした。
当時は確か平成23年だったので少なくとも23歳にはなっていたと思われます。
一応オカメインコの寿命は30年くらい、とは言われているものの、実際はそこまで生きるオカメインコは珍しい、20年超えもそうそう聞かないので、色々そのお客さんに聞いてみたく、飼育環境を聞いてみました。
すると…
このお客さん、ノーマルのオカメインコを飼育しているのですが、動物病院の定期通院はおろか、健康チェックすら普段行っておらず、餌はシード(種がたくさん入っている餌)のみ、飼育本も読んだことがないので寿命も知らないとのことでした。
かなり適当な飼育をしている状態ではあったのですが、きっと体が元々丈夫で(基本ノーマルが一番強いです)オカメインコにしては大して神経質でもなく、飼い主さんの緩さとマッチしたためにそこまで余裕で生きたのでしょうね。
オカメインコはヒナの頃の生育環境も影響が大きいので、お迎えした場所も気になりますね。
ちなみにオカメインコはヒナの死亡率が高いことと、臆病な性格ゆえにパニックでケガをしたり命を落とすケースが多いです。
そのお客さんには、とりあえず今までどおりの生活を、と伝えておきました。
たとえ適当な飼い方とはいえ、もう20年以上続けている生活環境は変えないほうが良いですからね。
しかし、ペットショップ店員としてはなんだか腑に落ちない出来事でした・・・
今からオカメインコを飼う人はこういう飼い方はあんまりマネしないでね!
2つ事例を挙げさせていただきましたが、ペットショップでいろんなお客さんとお話していると、このような、こんなにいい飼い方をしているのにどのペットもあまり長生きしていないもしくはこんな飼い方なのにそんなに長生きしてるの?というエピソードはちょくちょく耳にしましたよ。
実際に長生きさせている人の特徴
事例にもあるような、なんだか長生きさせている人。
飼い方はともかく、長生きの秘訣だけは知りたいですよね。
あくまでも個人的に出会った人の特徴なのですが、ペットを長生きさせている人にはこのような傾向がありました。
・おおらかで細かいことを気にしない。
・餌はあまりこだわらず、手に入りやすい無難なものを使っている。
・触られるのが苦手なコはあまり触れ合わない
パッと見、すごく良い飼い方、ともいえないですが、これらの何が長生きに繋がったのか、考えてみました。
おおらかで細かいことを気にしない
ペットには飼い主さんの気質が伝わります。
毎日ピリピリしていると、ペットも神経質になってしまうことはよくあります。
ペットが健康でいられるか、心配で心配でたまらなくて、お迎えしたばかりなのに何度もケージを見たり、寝ているのに起こしてしまったり、健康チェックを逐一やってしまったり。
これではペットにも緊張感が伝わると思います。
餌はこだわりすぎず、手に入れやすいものを使用。
ペットの体に良い餌を与えるのはもちろん最善策です。
しかし、栄養価にこだわった餌は嗜好性が低いものが多く、生まれた時からその餌を食べているコでもない限り、食事の楽しみが少ないです。
手に入れて生涯食べさせ続けるのも難しいです。
でも、そこまでランクを上げずに、何種類か普通の餌を与えていれば、嗜好性そこそこに、手に入りやすさ、終売時の餌の変更でもペットにストレスを与えないで済みます。
触られるのが苦手なコはあまり触れ合わない
ペットの中でも、小動物、爬虫類は触られるのが苦手なコが多く、ストレスという面だけ考えれば、触られることのない環境のほうが幸せなくらいです。
ただ、全く触らないというのも現実的ではないので、一部を除き、ある程度はスキンシップをとります。
重要なのは、ペットの性質を見極めること。
例えばウサギひとつとっても、部屋に放すと飼い主の周りをぐるぐる回って、なつっこいコもいれば、近づくだけで怒るコもいます。
飼い主さんがどれだけ触りたくても、お迎えしたコがスキンシップが苦手なら、体調確認ができる程度まで慣らし、あとは控えめにしたほうが良いでしょう。
日々のストレスをできるだけなくすこと、これが一番だと思います。
あとは、飼い主さんの「観察眼」ですね。
普段と違う、はペット飼育においてすごく重要です。
何かおかしいぞ、と思ったら、動物病院に連れていきましょう。
ちなみにペットは保険が効きませんので、ペット保険に加入しておくと安心です。
病気かもしれない、と思った時にお金の心配から、様子をみる、とならないですぐ連れて行くことができますよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、普段はあまり大きな声で言えないような、長生きに関するお話をさせていただきました。
ペットが長生きしないのは、なんだかんだ、ストレスのせいかも?という話でした。
あくまでも個人的な意見なので頭の片隅にでも入れておいてくださいね
長生きしているからといって全てその人の飼い方をマネするのではなく、
自分の飼っているコとよく向き合ってみること。
あとは、何よりも大事なのは、飼い主さんがおおらかな気持ちでいることです。
気質は確実にペットにも影響を及ぼします。
ペットの飼育にセオリーなどあってないようなもの。
もし、いつも飼い方を勉強しているのに、ペットが長生きしてくれないな・・・という方は、何かを思い切って変えてみるのもひとつの手ですよ!
基本的な飼育は頭に入れておきながら、ぜひ「楽しむこと」を忘れないでくださいね!