ハムスター好きのみなさん、こんにちは。
今回は、ちょっとした内緒話、ペットショップではあまり教えてくれない話ですよ!
ペットショップの売り場に行くと、ハムスターに関する用品は非常にたくさんありますよね。
しかし実は、その中には、必要のないものはもちろんのこと、使うとハムスターの命に関わるようなものまで混ざっているのです。
何も知らずにハムスターのためを思って使用してしまっている人もとても多いですし、ネットや本に必要だと載せているものまであります。
良かれと思って買ったものがハムスターを不幸にしてしまっては悲しいですよね。
事前に調べておいて、間違って選ばないようにしましょう。
ハムスターを初めて飼うので、しっかり勉強しておきたい!
使わなくていいものがあるなら知りたい!
昔からある商品だけど、これって重要なアイテムなのかな??
こんな方、ぜひ見ていってくださいね!
使ってはいけないものや、使う時注意が必要なものを紹介します。
①床が金網になっているケージ
古いタイプのケージに多いのですが、底面が金網になっているケージがあります。
ほとんどが取り外し可能であったり、とりあえず付属で付いているだけのものであったりしますが、知らずにそのまま使ってしまう人もいます。
もし、購入したケージに底網がついていたら外して使いましょう。
基本的に底網付きケージが一番いい!という動物はいません。飼育の都合の関係で底網付きケージを使っているのです。
②ハムスター用サークル
各メーカーから商品が出ている、ハムスターサークル。
高さ30~50㎝ほどの金網パネルを複数枚つなげて、中にハムスターを放して散歩させることができる商品です。
ハムスターを安全に散歩させることができるアイテムですが、実はサークルの使用には賛否両論あります。
ハムスターをサークルに出せば、ほとんどのコが喜んで出て動き回ります。
ハムスターは自分の縄張りが広くなったと喜んで出ていきます。
運動不足が解消されるし、部屋の中に脱走される心配もない
・・・これがサークルを使う上でのメリットであり、サークル賛成派、愛用者の意見です。
しかし、ハムスター愛好家の中にはサークル反対派もいて、サークルを使う上でのデメリット、注意点が指摘されています。これが実は重要で、サークルを使う前にぜひ知っておいてほしい内容です!
サークルを使用する上での注意点
①脱走に注意!
まず、サークルというのは、安全そうに見えて、実は脱走の危険性が高いアイテムです。
金網がしっかり繋がっていなかった、商品自体の強度が低くて、歪んでしまった部分から脱走した、サークルの中に入れておいたハウスからつたって脱走した・・・ そんなことが起こります。
特に子供さんがサークルを使う場合は要注意です。
サークルの組み立ては結構難しいですし、サークルに放すと安心して、そのまま別の遊びにシフトしてしまうこともあります。
基本的にサークルを使う時は「人が見ていること」が条件なのです。
②自由が不自由??
ハムスターをサークルに放すと、喜んで出てきて、よく動き回るコが多いです。
ハムスター的にはサークルの中も自分の縄張りになったようなもの。あちこち歩いて探検します。
この自由そうに見えるハムスターの行動ですが、これが逆に不自由を招く恐れがあるのです。
ハムスターをサークルに放すのは人が見ていられる時間だけ。
時間がくれば、ケージに戻されることになります。
すると、ハムスターはもうサークルの中の縄張りには戻れなくなりますね。
ハムスターは夜行性なので、本来は人が寝ている間に最も動き回りますが、夜中にサークルに出すことはできません。
ハムスターの中には、それがストレスになり、もっと出せとばかりにケージをガンガンかじるコがいるのです。
ハムスターを自由にさせているようで、実は余計なストレスを与えてしまっている、というのがサークル反対派の意見です。
好奇心の強いコはサークルに出してもなんとか更に外に出られないかと頑張りますし、ケージをかじってアピールする場合もあります。
ケージをガンガンやられたら無視して、決して根負けして出さないようにしてください。一度出すと、ケージをガンガンやれば出してもらえる、と覚えてしまいます。
外に執着するコは、安全のためにも、サークルに出すのはやめて、ケージ自体を広くしてあげるようにしましょう。
③首輪、リード、ハーネス
あえて商品名は伏せますが、これはとんでもない商品です。
ハムスターと一緒にお散歩ができたらいいなあ、といった気持ちを利用しているのです。
初めてハムスターを飼う人や子供さんが買っていってしまうことが多いですが・・・まず、つけること自体が非常に難しいです。
首がしまらない程度に、かつ逃げられないような強さで付けるのは、体の柔らかいハムスターには正直無理です。
また、小動物は野生では体を固定される=捕食者に捕えられるのと同じこと。
上手く付けたとしても、体を固定された状態で、自分の縄張りでもない場所を歩かされるのはストレス以外のなにものでもありません。
ハムスター用のハーネスや首輪はフクロモモンガや小さなサルに使うことがあるため需要はありますが・・・そういったペットにも、できれば使ってほしくないものです。
④ランニングボール、ハムスターボール
ランニングボールはケージに付属しているものもあれば、単品で売っていることもあります。
小さなボール状で、カラフルなプラスチックでできています。
中にハムスターを入れて部屋に放ちます。
このアイテムもサークルと同様に、賛否両論あります。
賛成派の意見としては、部屋の中の散歩を、安全に行える。ハムスターが楽しそうに部屋中を走り回る、ということです。
脱走、家具でのケガ、落ちているものを食べてしまう、などリスクがなくなるので、いいアイテムのようにも思えますね。
しかし、こちらも重要なのは、反対派の意見です。
まず、ハムスターがボールに入って楽しそうに回す、というのはハムスターが動けばボールが動いてしまうので、動かざるを得ない、という状態であることを忘れてはなりません。
子供さんが使った場合、ランニングボールが止まろうもんなら押してまた転がすことも多いです。
人だってまん丸のボールに入れられたら、じっとしているのは難しいですよね?
ハムスターをおもちゃにしてしまっているのではないか、というのが反対派の意見です。
見た目がかわいくて、ハムスターも楽しそうに見えるのでよく売れる商品ではありますが・・・セネきちからも、あまりおススメはできません。
⑤ヒマワリの種お徳用
ハムスターの餌コーナーを見ると、ヒマワリだけの商品や、餌の中にたくさんヒマワリが入っているものがあります。
ハムスターやリスのイラストが描いてあることが多いですが、実は小動物には大量のヒマワリは必要ありません。
鳥類で使用することはありますが、それも一定以上のサイズのインコを飼育する人が餌の配合で使うことがあるくらいです。
ではなぜ売っているのか?・・・というと・・・
それはハムスターの餌がヒマワリの種だという認識が根強いためです。
こちらの記事で詳しく説明させていただいているので、見てみてくださいね。
ハムスターにとって、ヒマワリはあくまでもおやつのひとつにすぎません。
たくさんのヒマワリが入った餌は必要ないのです。
⑥綿
ふわふわの綿。冬になると多く売りだされる商品です。
暖かくて良い、という意見はありますが、実は綿はハムスターには使ってほしくないアイテムです。
綿というのはハムスターが細かくちぎって巣材にする際に爪に引っかかったり、
口の中に残って体内に入ってしまうと非常に危険です。
カラフルなかわいい綿なんかは子供さんの目につくように作られていたりもしますが、もしハムスターが寒いのであれば、床材をフワフワしたものに変えるか、ヒーターをしっかり使いましょう。
こちらも参考にしてみてくださいね。
⑦幅30㎝以下のケージ
ハムスター売り場を見てみると分かるのですが、見た目がとっても可愛くて、小さなおうちや回し車も全てセットになって3,000円くらいで売っているケージがいくつかあります。
コンパクトで、ロフト付き、二階建て、滑り台・・・などなど、子供の好みそうなものを詰め込んだものが多いです。
こういったケージ、ついつい目に入ってしまいますが、実は全くおススメできませんし、デメリットがいっぱいなのです。
①狭い
最も小さいハムスターはロボロフスキーハムスターですが、このタイプのケージではそのロボロフスキーハムスターにさえ、あまりにも狭いです。
人間ならば、6畳の部屋に全ての家具とトイレがある感じでしょうか・・・
生きるのに問題はありませんが、楽しさや自由はありません。
ハムスターは行動範囲が広い動物なので、これだけでもうアウトなのです。
②床材が出まくり!
小さなケージは底が浅いです。ハムスター飼育には床材を使いますが、深く敷くことは不可能、そして仮に浅く敷いてもハムスターが動き回るたびに飛び散るでしょう。
ハムスターは夜行性なので、朝起きたらケージの周りが酷いことになること間違いなし、です。
③掃除がしにくい。
小さなケージに色々なアイテムがくっついていると、バラして掃除するのがとても大変です。
ケージが狭いとトイレも置けないですし、床材が浅くしか敷けない分、汚れも早くたまり、臭いも出やすくなります。
掃除のことまで考えられているコンパクトケージは少ないので、掃除のたびにイライラします。
他にも色々ありますが・・・パっと思いつくだけでこれだけの大きなデメリットがあります。
最初コンパクトなケージを買ったものの、後で買い替えに来る人も多いですよ
まとめ
いかがでしたか?
今回はハムスターに使ってほしくないアイテムを紹介させていただきました。
世の中、良いものも悪いものも出回っています・・・
悲しいことですが、ペットショップに売っているから正しいだろう。というのは間違っているのです。
ハムスターを大好きな人達の、「ハムスターを楽しませたい」という気持ちを利用した商品は多いです。
販売する側もしっかり知識をつけて、正しい商品を置いて欲しいですね。
ハムスターをお迎えする時は、ハムスターの生態のことを考えて、時にハムスターの気持ちになって、飼育用品を揃えてあげましょう。
コメント