みなさんこんにちは、セネきちです!
今回はよくある質問にお答えしようと思います。
鳥を飼ったことのない方から多く聞かれる質問ですが、これから飼う方の参考にもなりますよ。
ペットショップではインコや文鳥のヒナが売られているのですが、その様子を見てこう言う方が多いです。
こんな狭いケースに入れて!かわいそう。動けないよね??
確かにヒナは、狭いケースに1羽ずつ入れられているか、大きめのケースにひしめき合うように入れられているのでそう思うのも無理はありません。
でも実は狭いケースに入れられているのには大事な意味があるんですよ。
結論から言うと、保温と体を安定させるために狭いケースに入っています。
それでも狭いのはかわいそうに見えるけど・・・
確かに、そう思うのも無理はありません。
ピンとこない方も多いでしょう。
なぜヒナは狭いケースに入れられているのか?
今回はその疑問を解決していきますよ!読み終わる頃には、狭いケースに入っているヒナを微笑ましく見ることができるようになっていますよ♪
鳥の巣とはどのようなもの?
まず、みなさん野生の鳥の巣を思い浮かべてください。
ツバメ、スズメ、ハト、・・一度は鳥の巣を見かけたことがあると思います。
このような感じで、とんでもなく狭い巣にぎっちりとヒナが入っていますね。
今にも落ちそうなのに、巣といえばだいたいこのような感じです。
繁殖期になると、親鳥は土や枯草を唾液で固めたり、木の枝を組み合わせてわざわざ狭いヒナ用の巣をつくっているんです。
巣の役割とは?
丸い巣、四角い巣、色々な巣がありますが、どんな巣も狭くて、ヒナを囲むようなつくりになっています。
中では、産まれたヒナが一緒に入って数日~数週間そこで過ごします。
では巣の役割とは何でしょうか?
次はわざわざ親鳥がヒナのためにが作る「狭い」巣の役割についてみていきましょう。
巣の役割①ヒナの体を支えるため
ヒナというのは最初は自分でしっかり立てません。
体も自分で固定できないので、広い場所に入れられると体を支えることができず、不安定な状態になってしまいます。
狭い巣の中で仲間同士でくっつきあえば、自然に体は支えられますね。
巣の役割②動き回れないようにするため
例えばヒナが、大人の鳥みたいに木の枝の上で生活していたらどうでしょう?
羽が生えそろっていなくて全然飛べないのに動き回ってしまうと、落ちたりどこかにひっかかったりして危ないですよね。
飼育されている鳥も、体がしっかりしてくるまでは、大人と同じような飼い方はしないのです。
巣の中は身動きがほとんど取れませんが、それは動きまわれないようにすることで安全な環境をつくっているのです。
巣の役割③保温のため
これが最も大事な理由です。
狭い巣ならば仲間同士でくっつきあうことになり、お互いの体温で、育っていくのに十分な温度を保つことができます。
広い場所にいてもヒナは本能的に1か所に集まってくるんですよ。
また、吹きさらしの状態と違い、隙間風が入らない分、より保温性が高まります。
ヒナの飼育に適したケースとは?
そうか!かわいそうなんかじゃなくて、むしろ狭くないとダメなんだね!
飼育する時も再現してあげたほうがいいよね!
そうです、飼育する時も同じような環境にしてやる必要があり、それに一番近いのが狭いケースになるのです。
飼育ケースにも色々種類がありますので見てみましょう。
小型インコ、文鳥におススメのケース
中サイズ、Мサイズと呼ばれるケースはセキセイインコ、文鳥など片手にのるくらいのインコに最適のサイズです。
※ただし、もしお迎えするヒナが生後2~3週間くらいの、羽毛がほとんど生えていないくらい小さな状態であれば、このプラケースの中に更に小さなプラケースやふごなどの体を更に囲むことのできるものを入れる必要があります。
真冬のお迎え、また寒冷地に住む方など寒さが心配な場合はこういったヒーター一体型のケースもあります。
動くようになってくるとケースは使えなくなりますが、フックを取り付けることで、鳥かごに移したあとでも使えます。
中型インコにおススメのケース
L~XLサイズ、大サイズと呼ばれるケースは、オカメインコ、コガネメキシコインコ、シロハラインコなどの中型インコに最適のサイズです。
大きめのコの場合は小動物用のケージもおススメです。
※こちらもお迎えするヒナのサイズによって中にふごを入れたりケースを入れて足場が不安定にならないようにしましょう。
大型インコ、オウム
大型インコやオウムは、最適なサイズのケースを探すのが難しいですが、昆虫飼育ケースの特大サイズ、小動物用ケージ、水槽などが使用できます。
そして、タイハクオウム、ベニコンゴウインコなどの大きなサイズの鳥は、大人用のケージをそのまま使用し、レイアウトだけヒナ用に変えることが多いです。
こういったケージの底網を外すか、足が挟まらないようなマットを敷き、止まり木を外してケージの上に保温のためのビニールシートなどをかけます。
なるほど、こんなふうに「鳥の巣」をつくってあげればいいんだね!
ケースの選び方はお迎えするコの種類や月齢によって異なります。鳥の種類別に知りたい方は、各鳥ごとの飼育説明のページにのせてありますので参考にしてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
狭いケースには保温、体の固定という大事な意味があるということがお分かりいただけたかと思います。
次にペットショップに行ったら、ぜひもう一度ケースの中のヒナを見てみてください。
狭くてつらい顔なんてしていないはずです。
飼育する時も、お迎えする鳥のサイズに合わせてケースを選んであげてくださいね♪
他にもヒナについてこちらでまとめていますので参考にしてくださいね。
コメント