みなさん、こんにちは!セネきちです!
今日はよくある質問に答えようと思います!
今回の質問は初めてペットを飼う方からよく聞かれる、「ヒーターについて」の質問です。
秋ごろになると過ごしやすくなって、ペットをお迎えする人も増えます。
そんな時、ヒーターを買うことに抵抗のある人は少なくありません。
ヒーターは値段が高く、電気代もかかりそうですからね。
ヒーターの話をすると、ペットにヒーターなんているの?!と笑い飛ばされることも。
小動物は毛がたくさん生えていますし、鳥だって冬でも外を飛んでいるものはいます。
室内に入れて置けば日本の冬くらい大丈夫だろう!と思うのも無理はありません。
ヒーターを入れないとペットはどうなっちゃうんだろう??
いきなり死にはしないよね??
ヒーターはなくともなんとかなるんじゃないか?と思っている方に・・・
今回は、ペットショップで販売されている生き物にヒーターを使用しなかった場合、どうなるか、についてお話させていただきます。
とりあえず、結論から言いますと・・・
小動物は冬眠(仮死状態)になり、気づかず何も手を施さなければそのまま死に至ります。
鳥は一晩で体調を崩し、多くの場合そのまま死に至ります・・・
急な冷え込みには耐えられないよ~!
おおげさだと思うかもしれませんが、冬が近づくとペットショップでは朝イチで電話が鳴り、上記のような状態になりかけており、どうすればよいかという相談を受ける件数が増えるのです。
ではなぜヒーターが要るのか??をもう少し詳しく説明させていただきますね。
なぜ飼育下ではヒーターが要るのか?
うーん、鳥も小動物も、野生ではヒーターもクーラーもなく生きているよね。
じゃあペットでもヒーターなくて平気なんじゃないの??
そうですね。冬でも元気に外で生きている生き物はたくさんいますね。
なぜなのか?それはその生き物がその地域で産まれ、適合して暮らしているからです。
人に例えると分かりやすいです。
アフリカに住む人がロシアに行った場合、多少の厚着をしたからといって寒さに耐えられると思いますか?
答はNOですね。
誰しも生まれ育った地域に体が慣れているのです。
人間は極寒の地でも生活できるのだから、温暖な日本なんて冬の暖房もいらないでしょ?と言われれば誰もが全力で否定すると思います。
ペットショップで購入してきたペットにヒーターを入れるのを拒む人はそのようなことを言っているのと同じなわけです。
なのでペットというのは原産国が暑かろうが寒かろうが、生き物自身が寒いと感じればヒーターをいれてやる必要があるのです。
野生ではどうやって冬を越しているのか?
どのペットも改良が進められたものとはいえ、原種は今でも生息地で暮らしています。
では、ヒーターも何もない環境で、野生の状態ではどのように冬を越しているのでしょうか?
飼育下と比べてみましたよ
冬が来る前に毛が生え替わる
ほとんどの動物は冬を迎える前にふさふさとした毛に生え替わります。
コートを準備しているようなものです。
飼育下でも生え替わりはありますが、野生とは産まれる時期も、生活環境も大きく異なるため、生え替わりの時期が微妙にずれることがあります。
温度変化の少ない地下に巣を作る
地表に近いほど温度の影響を受けやすくなります。
主に小動物ですが、地下にこもって生活することで寒さをしのぐものもいます。
飼育下では地下に広い穴を掘れるくらいの環境をつくっている家庭はまずありませんので、ペットとして飼育されている動物たちは「巣穴を掘って寒さをしのぐ」ことはできません。
仲間どうし集まって暖をとる
単独行動をとる生き物は行いませんが、巣の中に家族や仲間で集まりあえば、間違いなく暖かいですね。
寄り添いあっているかわいい動物の写真を見たことがある人も多いはず。
飼育下では単独で飼われていることが多いため、仲間と暖をとることは難しいです。
冬を越せない生き物は冬眠する
動物の中には冬場に巣穴などで冬眠をし、春になるとまた地表に出るものも多いです。
冬に冬眠する生き物は、食べ物を巣に貯えたり、自分自身がたくさん食べて脂肪を付け、十分に準備してから冬眠に入ります。
飼育されているペットも冬眠状態になりますが、これはただの仮死状態です。
何の準備もできていない状態で体温が急激に下がり、強制的に体が動かなくなり、死に至ることもあります。
飼育下で正しい冬眠をさせることが可能なのはごく一部の生き物のみ、それも十分に知識を持った人でも難しいくらいです。わざと冬眠させるのはやめましょう。
もしペットが寒さで体調を崩してしまったら?
人と同じで、急に冷え込むとペットも体調を崩しやすくなります。
ヒーターの設置が間に合わず、ペットがそうなってしまった場合、どうすればよいのでしょうか?
寒さを感じている仕草も見分けられるようになっておきましょう!
小動物の場合
まず小動物ですが、ウサギやモルモットなどある程度サイズの大きめの小動物はうずくまって動かなかったり、下痢をしている、鼻水が出ている等の症状がみられます。
その場合はすぐにヒーターを入れて、ケージに毛布などをかけ、保温性を高めます。
足りなければエアコンで部屋の温度を上げます。
しばらく様子を見て、状態が変わらなければ病院に連れていきましょう。
冬眠してしまった時の対応
ハムスターやジリスなど小さめの小動物は、床材を集めて中で丸まり、寒さをしのごうとしますが、あまりにも寒いときは冬眠状態に入ってしまいます。
冬眠状態になると、安らかに眠っているようだけど触っても起きず、体温が低く、体が柔らかい感じになります。
死んでしまっていれば口元の色が悪く半開きになり、体は固くなり始めていると思うのでそうでなければ、回復する可能性がまだあります。
この時注意するのは急激に暖めないことです。
体温が急に上がればそのショックで死んでしまいますので、まずは人の手の温度で暖めてあげてください。
小動物に詳しい動物病院が近くにあればすぐに連れていきましょう。
動物病院が近くにない場合は、回復を信じて、ゆっくりと温度を上げていきます。
暖房の効いた部屋に入る、タオルにくるんで小さめのカイロを使うなどして、根気よく頑張ってみてください。
動き始めたら、しばらくは安静にできるように静かにしてやり、何時間も水分をとっていないはずなので、果物や薄いはちみつ水をスポイトで与えます。
ここまでくればだいぶ安心ですが、同じ目に合わせないよう、これから注意しましょう。
小さな小動物ほど室温の差の影響を受けやすく、体調不良がわかりにくいです。
ヒーターは9月頃から準備を始め、4月末までは入れておいたほうが良いでしょう。
※ただし、温度が高いタイプのヒーターだと秋口や春は暑すぎることがありますのでサーモスタットを併用するといいですよ。
鳥の場合
次に鳥の場合ですが、鳥はどのペットよりも体調を崩してから死んでしまうまでが早いということを頭に入れておきましょう。
鳥はかなりうまく病気を隠しますので、症状が見える頃にはすでに手遅れである場合が多いです。
もちろん冬眠などせずに死んでしまいます。
もし鳥が羽を膨らませて動かなかったり、目をつぶって息苦しそうにしていたら、すぐに保温して、鳥を見てもらえる病院に行ってください。
鳥は体調を崩すと体内にいる菌が一気に増殖するので、小動物の冬眠のように暖めれば助かる、ということはほぼありません。
鳥に詳しい獣医をあらかじめ調べておき、緊急の場合に1から調べるはめにならないようにしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はよくある質問、ヒーターを使わなければどうなるのか?について解説させていただきましたが・・・
答えは悲しいことに、気づくのが遅れるとそのまま「死んでしまう」です。
通常ヒーターは9月中には準備しておき、4月まではケージに入れておいたほうが安心です。
日中暖かいから、とヒーターを使わないでいたら夜間急激に冷えた、ということはよくあります。
また、場合によっては夏でもヒーターが要ることがあります。こちらを参考にしてくださいね。
また、下の記事では気になるヒーターの電気代についてお話させていただいています。
ペットのヒーターって意外に電気代がかからないものも多いんですよ。
基本的に飼育を始めて1年家で過ごすまではヒーターはしっかり付けるようにしましょう!
2年目以降はペットたちの調子を見ながら調節していき、過度にあたためすぎないように調整していってくださいね。(鳥は保温しすぎると、発情の原因にもつながります)
あくまでもヒーターが要るか要らないかはペット次第だよ!
飼い主さんがベテランかどうかも関係ないから、そこんとこよろしくね!
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