みなさんこんにちは!今回はモルモットについて、ちょっと知っておいてほしいお話をさせていただきます。
ハムスターほど小さくなく、ウサギほど大きくもない、ちょうどよいサイズ、かわいい鳴き声、ペットショップでは最も安く購入することができる小動物のひとつ、モルモット。
動物園の触れ合いコーナーではひっぱりだこの可愛い存在です。
家で飼いたいと思う方も多いはず。
でもちょっとその前にこれからお話することを聞いてほしいのです。
モルモットを飼う前に知っておいてほしいこと。ぜひお迎えする家族みんなで読んでくださいね。
最もランニングコストのかかる小動物です
ランニングコストというのは生き物を飼育する際に継続してかかるお金のことです。
餌、床材などの消耗品のことです。
実はモルモットは生体自体はとても安く手に入ります。ノーマル種のイングリッシュで大きめのコなら1,000円くらいで売られていることも。
そして飼育を始めるのに必要なものも、ウサギほどはお金がかかりません。
安く飼うことができるペットのように思われていることが多いです。
床材の消費量が多いです!
モルモットは実は床材の消費が最も多い小動物です。
それにはこのような理由があります。
・足が細いのでウサギ用の底網付きのお掃除しやすいケージでの飼育ができない。
・高さは要らないが広さは必要なので一度に使う床材の量が多い。
・トイレを覚えさせるのが難しく、そのわりに排泄物が多いので床材がすぐ汚れる。
・手足が短いので床材と体の位置が近く、床材を不潔にしているとすぐ皮膚病にかかる。
・・・このような理由で頻繁に、たくさんの床材を替える必要があるのです。
もしモルモットを飼育するなら、普通のペットショップで売っている床材では正直何個まとめ買いすればいいんだというくらいに使います。
ネットでは大容量サイズが売っているのでそういったものを上手く活用しましょう。
これくらいの量を買っておけば1か月くらいはもつかな・・・?という感じです。
ある程度体が大きくなれば、目の粗いすのことペットシーツを組み合わせる方法も使うことができますが、それでも掃除は結構大変です。
餌はチモシー牧草食べ放題に!
床材に加え、モルモットのような完全草食動物はチモシー牧草を食べ放題にする必要があります。
副食にペレットの餌も要るので、少なくとも生体の価格が何倍も高いウサギよりもはるかにランニングコストがかかります。
餌も床材もたっぷり使うんだよね!
色々お金がかかります
床材に、餌に・・・買うのは安かったモルモットにこんなにお金がかかるの?!
と驚く方も多いのですが、実はまだまだ・・・
モルモットに限らず、ですがお金がかかるポイントがまだあるんです。
冬はヒーター必須です
モルモットは低温に弱いです。腸の動きが止まって食滞という状態になると、とても危険です。小動物用のヒーターや暖かいハウスを入れて、寒さ対策をする必要があります。
小動物用ヒーターはそれほど高くはないものの、お金はかかります。
夏は冷房必須です
残念ながら小動物はモルモットに限らずほぼ全ての種類が暑さに弱いです。
特に湿気の高い日本の夏は苦手です。
そして小動物用のクーラーというものはなく、冷たく感じるプレートやハウスくらいしかないので、真夏は人間用のエアコンをつけることになります・・・。
電気代はヒーターの比ではありませんので、覚悟が要ります!
病院に行けば全額負担です
モルモットは丈夫な動物ですが体調を崩すことはあります。
飼育していると一度は行くことになるでしょう。
人間は医療保険がありますが、動物は全額負担。検査ひとつで万単位のお金がかかることもあります。
お金はかかりますが、体調が悪いコは放っておかないで病院に連れて行ってあげてほしいのです。
ふれあい動物園のようにはいきません
子供がふれあい動物園で気に行ったから飼いたい、という人をよく見かけるのですが、ふれあい動物園のモルモットが大人しく抱っこされているのは、大変なストレスを抱えながら半ば諦めに近い状態でじっとしているだけ、ということがほとんどです。
もともと捕食される立場の動物なので、知らない人、特に行動の読めない子供は苦手な存在です。
きちんとスタッフがついていてくれる所はまだいいのですが、自由に触れる場所なんかだと、モルモットが最も恐れる、「急に体を掴まれて持ち上げられる」という状態が何度もくるわけです。
実際動物園のふれあい用モルモットは寿命が短いです。
慣れるまで時間がかかります。
ふれあい動物園のようにすぐ抱っこできるわけではないものの、モルモットは決して慣れないわけではありません。家で飼育する時は、抱っこしたければまずは大人がじっくりと時間をかけて慣らす必要があるのです。
お迎えしたばかりのモルモットは脅えていて、手を伸ばせばかなりのスピードでケージの中を逃げます。
子供に、と思って飼っても抱っこもできない、逃げられる、では子供はすぐ飽きてしまいます。
もし子供のために飼うならば、買って好きにさせるのではなく、最初の慣らす段階は必ず大人がするようにしてあげてください。
時間をかけてモルモットに合わせて慣らしてあげればとてもよく慣れますよ!
まとめ
いかがでしたか?
今回はモルモットを飼う時にデメリットになりうることをあえてお話させていただきました。モルモット好きさん、ごめんなさい・・・
しかし今回お話させていただいた「知っておいてほしいこと」は飼育を始めてからこんなはずではなかったな・・・という声を聞くことの多い、モルモットを飼う上での一番大変で意外な部分なのです。
最後まで読んでいただいて、それでも飼いたい!という方はきっとモルモットをかわいがってくれる方だと思います。
よい出会いがあることを祈っています!
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