“自然に近い飼い方”って何だろう?という話

セネきちのひとりごと

こんにちは、セネきちです。

ここを見てくださっている方、ありがとうございます(*^^*)
大丈夫ですか?ここは飼育には特に役に立たない、セネきちのただのつぶやきのお部屋ですよ。

今回は鳥の飼い方について、ずーっと心に引っかかっていて、今も答えが出ないことについて、ブツブツ言います。

それは、時々、熱心な鳥飼いさんから聞く、“自然に近い飼い方”についてです。

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ペレットについて考えてしまうこと

まず餌についてですが、鳥の飼育って、今は完全ペレット食が主流で、良い飼い主さんというものはだいたいペレットを何種類か使っていらっしゃるものです。

私も、人に情報を伝える身なので、鳥の飼育に関してはペレットをすすめてはいます。

でも、ずーっと気になっていることがあって。

それは、ペレットって、人間で言えば、サプリメントを食べ続けるようなものだよね・・・?という点なんです。
ビタミン、ミネラル、たんぱく質・・・色の付いているもの、付いていないもの。

それらを何種類混ぜて豪華にしたとしても、鳥からしてみれば、つまらない餌にすぎないのではないか、と。

私だったらどれだけ健康に良くて、痩せも太りもしなくて、長生きできても、3食サプリメントや栄養補助食品なんて絶対嫌だ。
食べることは楽しみだもの・・・。

寿命が多少減ってもいいから普通の食事がしたい・・・と思う。

ましてや鳥って、ペレットを食べることで将来長生きするとか、病気にかかりにくくなるとか分かって食べているわけではない。

産まれてから死ぬまでペレットなら、食とはそのようなものだと思って美味しく食べるかもしれないけど、死ぬまでペレットのみしか与えない飼い主さんて多分いないんですよね。
果物、野菜、ナッツ類のおやつ・・・なんかしらか与えるものでしょう。

ペレット食の鳥たちって、本心ではどう思ってるんだろう・・・?なんてことを、ふと考えてしまうのです。

「うちの子はペレットとシードを並べると、ペレットしか食べないのよ!」と言われれば、まぁそのコはきっと本当に好きで食べてるから素晴らしいですね!って思うけど、飼育鳥の中でいったい何%そういうコがいるかというと、きっとものすごく少ない。
少なくとも私は見たことがない。

あとは今まで長生きしたよ!って話をお客様なんかから聞いた時に、完全ペレット食、という方に未だ会ったことがない、というのもこういう考えが出てしまう原因。

ただ、これは仕方ないんです。

日本は良質のペレットが出回り始めてから、まだそんなに長くないので、完全ペレットで大型インコが寿命までいった!!という話が色々聞けるのは、きっともっともっと先の話になるので。

ちなみに、ペレットのメリットは十分に理解はしているつもりですよ。
・栄養ばっちり!
・シードのような偏りなし!
・サプリメントなどを色々追加で与える必要なし!
・餌の量を把握しやすい!
・シードのようなむき殻が出ない!
パッと思いつくだけでもこれだけある。

でも~~!!どうしても!人間目線で考えてしまうんです!

あとはね、もうひとつ腑に落ちない点がありまして。

それは、自然に近い飼い方という言葉がよく出てくる、“クリッピング論争”です。

自然ではない“クリッピング”

クリッピングについて語ると、良い飼い主さんは大多数が反対意見なんです。

そして出てくる意見はこのような感じ。

クリッピングは人のエゴ。
できるだけ自然に近い形で生活させるべき。
羽をカットして逃がさないようにするのではなく、人が鳥に合わせて、なんとしてでも逃がさないようにすべき。
飛べないことはストレスになり、自尊心も失うことになる。

まぁ気持ちはよく分かります。自然な飼い方、鳥が鳥らしくある生き方をさせるには、好きなだけ飛ばせるべきだと。
しかし、ここで私の疑問がわいてしまうのです。

良い飼い主さんは、ペレット推奨の方が多いです。
よく勉強されてますし。完全ペレットのみの方もいますね。

でも!私は個人的に、ですが。

あくまで個人的にですよ。
このクリッピングに対する反対意見を取りの“食”に当てはめた場合・・・

クリッピングは人のエゴ。
→健康と長生きのためとはいえ、嗜好性の低いペレット食に変えるのはエゴではないのか・・・?

できるだけ自然に近い形で生活させるべき。
→鳥は自然では自由に種子類や果物、昆虫などを食べているけど・・?

羽をカットして逃がさないようにするのではなく、人が鳥に合わせて、なんとしてでも逃がさないようにすべき。
→完全人工餌にして健康管理するのではなく、人が鳥に合わせて、自然に近い餌を用意して、同時に健康管理すべきなのでは・・・?

飛べないことはストレスになり、自尊心も失うことになる。
→飛べない以上に好きな餌を食べられないことはストレスになるのでは・・・?

なんだか反するものだなと思ってしまうのです・・・私だけ??

ちなみにクリッピングにも意味があり、羽をカットしたからといって痛かったり、飛べなくなるわけではないんです。
たまに、二度と飛べなくなる、とか一切飛べなくなると思っている方もいらっしゃるので一応詳細を載せておきますね・・・

どれだけ気を付けても、「まさかこんなことが・・・」ということが起こり、鳥が逃げてしまうものなんです。
今まで何回「絶対逃がすはずなんて無いと思ってた」と聞いたことか。

ちなみに飛んでいけば、生きて見つかる可能性は非常に低いです。

クリッピングは、その「まさかこんなことが」起きた時の最後の砦のようなものなんですよね。

それでも圧倒的に“良い飼い主さん”には嫌われているんです。

自然な生き方ではないから、と。

でもなんで“食”に関しては自然ではないものでもOKなんでしょうか?
長生きさせたい、という思いがあれば、一瞬のミスでお別れになってしまうロストのリスを防ぐクリッピングも推奨されそうなものなのに。
歩くことしかできなくなるわけでもないですし。

健康に長生きさせたいから、とはいえ、“”は生き物にとってとても重要な部分で、ペレット食は鳥にとって喜ばしいものではないことは知っているはず・・・
実際、完全ペレットのみにすると、鳥がイライラしやすくなるのでじゅうぶん様子を見ながら変えていきましょう、と書かれている飼育書なんかもあるのです。

まとまらない、まとめ

何をいっているのか自分でも分からなくなってきましたが・・・

要するに、自然の姿でストレスのない状態で飼うべきだ!と言っている飼い主さんが、完全ペレット食にしたがるのはどういうことなのだろう・・・という点と、完全ペレット食って本当のところ鳥にとってどうなんだろう?という点がずっとひっかかっているわけです。

当事者に聞けばいいんでしょうけど、喧嘩売ってるようなものだということも私自身、よく理解しているのです。

健康に長生きさせたい気持ちの何が悪いのかと言われればそれまでですから。

私はこれからも鳥を飼いたいという人にはおそらくペレットをおススメするとは思います。
そして、クリッピングについては、そういう方法があるという情報だけ伝えて、おススメはしないでしょう。
それが今、現代の“良い”鳥飼育のセオリーですから。

でもね。きっと、自分で飼うなら、シード食でいくと思います・・・
そのかわり、どのシードを残しているのか把握して、栄養補助のサプリメントなども摂らせる、体重も量る、定期的に動物病院に通う。
ペレットもいくらかは与えるかな。気にいって食べてくれるならそれが一番良いので。

さて、ここまでで私のグダグダなひとりごとは終わりです!

賛否両論あるでしょう。

今初めてここを見て、ペレットとは何だろう?と思った方は、ちゃんとこちらも見てくださいね。↓

決してペレットを否定してるわけではないですよ。
今回の話は、あくまでも個人的なモヤモヤです。

みなさんはちゃんと健康のことを考えて飼いましょう・・・
ただし、ペレットは扱いがちょっと難しいので、健康にいいからといって、シード食の鳥にいきなりペレットを与えることはしないようにしてくださいね。

前回のお話でも言いましたが、「ネットの話は信用ならない」ですよ。

色々な意見があります。

ぜひみなさん、自分の中で鳥との付き合い方を模索してみてくださいね。

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