こんにちは、セネきちです。
今回はペットショップのお話です
ここをのぞいてくださっている方々はおそらく小さなペットたちを愛する人達だと思うのですが、ペットショップに行った時、そういった方々の心を乱すのは「管理の悪いペットショップ」ですよね。
ペットショップは全国にいくつもあります。
しかし残念ながら良いペットショップというのはほんのひと握り。
ほとんどのペットショップは、小動物、鳥においては“ついでに置いている”感の強いところばかりです。
それでも管理が最低限できていればよいのですが、明らかに「悪い」ショップを見つけてしまった時、私たちはどうすればいいのでしょうか?
初めてペットをお迎えする時にそういうところは避けたいけど、見分け方も分からないよ。
そうなんですよね。
最近は世間の目も厳しくなってきているので、明らかに管理の悪さが目立つペットショップはだんだん減っていきました。
でも実は分かりにくいところに「良いペットショップ」「悪いペットショップ」を左右するポイントがあるんですよ!
そんなわけで今回は良いショップ、悪いショップ、良い店員さん、悪い店員さんの見分け方と、改善してもらうための効率的な方法を一緒にみていきたいと思います
ショップの良し悪しの見分け方
さて、早速ですが、いったいどこを見れば良いショップか悪いショップか判断できるのでしょうか?
それぞれ特徴を挙げてみましたよ
良いペットショップの特徴
まずは良いショップの例をお話いたします。
良いショップはまず基本的に清潔で、ある程度生き物の世話ができているのがポイントになります。
パッと見でケージが綺麗
ケージを週に1回でも掃除していれば、ある程度綺麗さを保つことができるものです。
また綺麗にしている所は、少しでも生き物を良く見せたいという意欲もありますし、ケージが綺麗であれば清潔で、ペットの体も綺麗、病気も蔓延しにくくなります。
以前私がいたショップではお客さんが多くくる土日は必ずキレイに保っておけるようにしていました。平日に少しずつ掃除をすすめていました。
水入れ、ドリンクボトルが綺麗
鳥の水入れや小動物のドリンクボトルはずっと使っていると、水垢が付いたり、コケが生えることも。
中まで綺麗なのはそういった細かい衛生面まで気にしている証拠です。
弱っている個体を出していない
弱っている個体を出しておくことは、ショップの信用にも関わりますし、他の生体に症状がうつることもあります。
良いショップであれば裏にさげ、隔離して治療したり様子をみるものです。
表に出ている場合でも、隔離して隠してあったり、説明書きが付けてある場合は、対策がとられています。
裏にケージを置いて隔離する場所がしっかり確保されているペットショップばかりではありません。
鳥の爪がカットされている
小動物よりも圧倒的に鳥のほうが爪が伸びやすく、更に自分で削れないので放っておくとらせん状になってしまうことがあります。
鳥の爪切りは保定ができなければならないので、爪がカットされているということは、ある程度の技術があるスタッフがいると思われます。
また、小さな爪まで管理が行き届いているというのは安心のポイントです。
正しい餌が与えられている
時代により多少飼い方に変化はあるものの、ある程度餌にはセオリーというものがあります。
例えばウサギの主食はチモシー牧草、ハムスターはミックスフードやペレット、小鳥には皮付きのシード、というように。
一度でもペットについての本を読む、人に教わるなどしていれば、間違った餌を与えることはありません。
私は新しい生き物が入荷するたびにひととおりチームのみんなで生態を調べて情報を共有していました。
お客様に聞かれて、しりません、ではあまりにもお粗末ですよね。
ちなみにハムスターのケージの中の餌を見てみると、餌に関するペットショップの考え方がよく分かりますよ。
ヒマワリの種やとうもろこしが9割を占めるようなら、要注意です。
ケージに手造りの説明書きのポップが貼ってある
これはそのお店の店員の生き物に対する気持ちの現れです。
メーカーから支給されたものではなく、ペットショップの店員さんの手で作られた説明書きは、より、その生き物を知ってもらいたい、という思いで作られていることが多いので親しみが持てますね。
手描きでもパソコンで作ったものでも、どちらでもいいのですが、そういうものを見つけるとホッコリします
悪いペットショップの特徴
次に悪いショップの例です。
悪いショップは生き物を商品としてのみ扱っており、売ることだけが目的なっていることが多いので、そもそも生き物をちゃんと管理できていないことが多いです。
初めてペットを飼う場合は必ず事前にこういった傾向が見られないかチェックしながらペットショップを選びましょう。
飼育環境が汚い
これはケージだったり、餌入れだったりドリンクボトルだったりします。
どんなに忙しくても、最低限、健康を保てる程度に掃除ができていないようであれば、販売すべきではありません。
いつ行ってもそういった状態のペットショップは、鳥、小動物をついでに置いているだけか、店員さんにやる気がないかのどちらかです。
ペットショップは一般家庭とは違います。長く使っているケージもありますので、古いものや、一部サビが出ているものもあるかもしれません。もちろんケージは新しいもののほうが良いのですが、あまり細かい所まで見て汚れを指摘するようなことはやめましょう。
また、臭いに関しても、ある程度は仕方がない部分があります。
生き物が汚い
ペットというものは、健康であれば、自分で毛づくろいは羽づくろいをするので、基本的にはキレイなものです。
一部、汚れがつきやすいような動きをとる生き物もいますが、もしペットショップにいる生き物たちの毛並みが全体的に悪い、爪が伸び放題、目やにがついている、などが見られたら、店員さんが管理を怠っている可能性が高いです。
細かいところまで見ていなければ、絡んだ毛や汚れた場所にも気づかず、どんどん見た目が汚れていきます。
エキゾチックアニマルの中には、砂浴びを好む動物、水浴びが非常に好きな動物、とにかく色々ぐちゃぐちゃにして転がるのが好きな動物なんかもいます。
他のコはキレイなのに、このコだけなんだか汚いな、と思うかもしれませんが、そういうタイプの動物かもしれないので、気になるようなら店員さんに聞いてみましょう。
感染する病気のコが隔離されていない
何か事情があって、裏にさげられない場合であっても、「良いペットショップ」で紹介したように、隠してあったり説明書きが付けられている場合は良いのですが、何もなく、病気のコ、特に感染するタイプの病気のコが普通に仲間と一緒に入れられていたら・・・
店員さんが気づいていない可能性が大きいです。
特に分かりやすいのは、皮膚病に罹りやすいモルモットです。
きちんと生態を理解していれば、皮膚の変化には敏感になるはずです。
もし1匹皮膚病のコがいれば、同じケージ内のコはほぼ間違いなくうつっています。
そこからのお迎えは控えましょう・・・
餌が間違っている
何の知識もなく世話をしているか、飼育書はあるが古いものしか見たことがない場合、間違った餌を与えていることがあります。
ウサギにニンジン、ハムスターにひまわりの種を山盛り、小鳥はケージ周りが汚れるのが嫌で殻無しのシードのみ、など。
健康状態に影響しますし、そういう場所でお迎えすると、餌の変更が大変なのでおすすめできません。
店員さんの良し悪しの見分け方
続いては、ペットショップの中の人、店員さんの良し悪しの見分け方です。
初めてペットをお迎えする場合、店員さんの良し悪しは今後の飼育ライフを左右するくらい非常に重要です!
まだお迎えしていない方はぜひ読んでいってくださいね。
まずは初心者さんの見方、「良い店員さん」の特徴です!
良い店員さんの特徴
まずは良い店員さんの特徴です。
生き物が好きなのはもちろんですが、大切に育てたコたちを良い飼い主に買っていってもらいたいと思っているので、ポップをつけたり詳しく説明をしてくれるのがポイントです。
初めてペットをお迎えする人にとっては、ぜひ出会いたいタイプの店員さんです!
生き物をケージから出す際に、手際が良い
普段からよく世話をしていれば、ケージから生き物を出すのも慣れています。
どうやったらスムーズにストレスなく捕まえることができるかをよく知っているのです。
小動物なら身を低くして、生き物から見える位置から手を伸ばす、鳥なら手で包むようにケージの壁側に追い込む、などうまくやってくれます。
本当のことを教えてくれる
ペットの飼育は楽しいばかりではありません。
ちゃんと悪いところや、必要な飼育用品もちゃんと教えてくれるのが良い店員さんです。
売り上げよりも、自分たちが可愛がっていた生き物たちの幸せを考えているのです。
飼育に必要なものを生き物目線で教えてくれる
ペットの飼育は必ず必要なもの、スペースというものがあります。
飼い主さんが狭いケージを選んだ時に、広いほうが良いですよ、と教えてくれる店員さんは生き物目線で飼育用品を選んでくれることでしょう。
ぜひ、おススメの商品を聞いておきましょう!
悪い店員さんの特徴
残念ながら、お店が良いお店の条件を満たしていても、店員さんによっては一気に悪質な店だと判断できる場合があります。
それは知識のある無しはもちろんですが、知識を持った上で悪質な売り方をする場合もあるためです。
特に初めてお迎えする人というのはベテラン店員ならすぐ見抜くことができるので、簡単に言いくるめられてしまい、飼うつもりの無かったコをお迎えしてしまうことも。
売り文句で騙されないようにしていきたいですね!
生き物の扱いが雑
慣れていない生き物はケージから出しにくいものですが、ケージの壁に無理やり押し付ける、手や脚を引っ張って捕まえる店員は生き物に愛がありません。
そういう扱いを受けていれば、生き物は人が苦手になっていますので、お迎え後に慣らすのが大変です。初心者さんはそういうコはお迎えを控えたほうが良いかもしれませんね。
やたら買わせようとする
飼いやすいペットは?とか楽なペットは?と聞いた時に即答でお店にいる生き物をすすめてくる店員は要注意です。
良い店員さんは、そのような生き物を紹介してくれつつも、「楽なペットはいない」ことや、「飼いやすさとはどのような条件なのか、人によって違う」ことをきちんと伝えてくれます。
最も厄介なのが、知識を持った上でセールストークしてくる店員さんです。
高額な生き物をおススメしてきたり、「その生き物を飼う上で大変なところ」を上手く隠すので、見抜くのが困難です。
早く売ってしまいたいだけでアフターフォローが期待できないことが多いので、不信感を感じたら、今お金を持ってきていない、など言って一旦身を引いたほうが良いでしょう。
安い生き物を買うお客に興味がない
例えば、ハムスターがほしい人と、高額のフクロモモンガがほしい人とで接し方が変わるような店員さんはちょっと残念ですね。
売り上げに目が行き過ぎて、ないがしろにされたり、失礼な態度をとられることも。絶対避けたい店員さんです。
マイナス面を一切言わない
ペットをお迎えする人に対して、マイナス面は言わなくても違法ではありませんし、購入する側の勉強不足だと言われればそのとおりなのですが、明らかに初めて飼うと言っている人に対してマイナス面を一切言わないのは良い店員さんとは言えません。
例えば、フェレットはよくなつくけど臭いがあるし、予防接種が要る、大型インコはとても賢いし寿命も長いが声が大きい、など最低限のことは説明すべきだと思います。
ちなみに、「悪いとはいえないものの、ちょっと不安な店員さん」はこのような言葉をよく使いますよ。
よく慣れますよ! ちゃんとトイレ覚えますよ! 飼いやすいですよ!
生き物に「絶対」はありません。
悪い店員さんに引っかかっても惑わされないように自分自身でもある程度知識をつけていくことが大切ですね
悪質なペットショップ、みつけたらどうすればいい?
さて、続いては、悪質なペットショップを見つけてしまった時のお話です。
生き物が好きな人ほど、そのまま素通りはできないもの。見たくないのに見てしまった、と凹むこともあるでしょう。
そこで、悪質なペットショップに対してできることをまとめました。
かわいそうなペットは購入して助けるべき?
まずは、悩む方の多い、この問題です。
環境の悪い中で、体調が悪そうにしているコがいる、またはずっと売れ残っているコがいる・・・そういうコを見た時、助けたくなりますよね。
でも実は、先のことまで考えるならば、「助けてはいけない=買ってはいけない」のです。
良いペットショップであれば、そもそも状態の悪いコは表に出していませんが、売れ残ったコが売れて行った場合、教訓として、同じ生き物を仕入れるのに慎重になります。
しかし悪質なペットショップは状態の悪いコが売れていくと、またそこに違う生き物を仕入れます。
理由は「売れたから」それだけです。
結局同じことの繰り返しになってしまうのです。
心が痛むかもしれませんが、誰も買わなければいづれお店は営業ができなくなります。
そのお店に足を運ばないようにするか、次のような対応をとってみてください。
苦情を入れる効果的な方法は?
悪いペットショップを見ても、自分には何もできないのだろうか、今いるコを見殺しにするみたい・・・と思われたかもしれません。
でも実はできることがあります。
「苦情を入れる」ことです。
ただし、やり方に注意が必要です。店員さん自身が生き物にあまり愛情が無い場合、苦情を入れてもおそらくもみ消されて終わりです。
一度落ち着いて、家に帰って対策を考えましょう。
※これから紹介するのはあくまでも一例にすぎません。必ず上手くいくわけではありませんのでご了承くださいね。
店舗の形態を調べる
悪臭がする、ペットが不衛生、ケージも汚い、餌も間違っている・・・
そんなペットショップを見つけたら、店舗の形態を調べてください。
エキゾチックアニマルは、純粋な個人経営のお店は利益が生まれにくい業界ですので、だいたいのお店はチェーン展開しているか、ショッピングモールやホームセンターに入っていることが多いです。
店舗のチラシや、ホームページで調べてみてください。
親元になる会社に苦情を入れる
ペットショップに直接苦情を入れるよりも、親会社を通すほうがスムーズです。
運営されている形態によって苦情をいれる方にポイントがあります。
大型のショッピングモールの中にある場合
もしペットショップがイオンなどの大きなショッピングモールの中に入っているならば、そのショッピングモールのお客様相談室のような場所に苦情を入れましょう。
ただし、生き物がかわいそうだとか、ケージが汚いなどのペットショップの客としての苦情は効果が弱いです。
ショッピングモールにとってはペットショップは「場所を貸している」立場です。
食品や洋服、雑貨も取り扱っているショッピングモールだと、特に嫌がられるのが「臭い」「ハエやゴキブリなどの害虫」です。
そこで衛生面をついた苦情を入れるのです。
買い物に来たが、ペットショップの付近が臭いので近寄りたくない。
ペットショップが不衛生だが食品売り場への影響は大丈夫か?
など、あくまでも「ペットとは関係のない客」の立場で苦情を入れるのがポイントです。
ショッピングモールはペットショップに対してかなり強い立場ですので、何らかの指導は入れてもらえると思います。
※もちろん嘘はだめですよ!
店舗が独立しているがチェーン展開している
これはホームページで検索して親会社を探らなくてはならないので、少し手間がかかると思いますが、その店舗が出しているプライベートブランドの商品があれば、より分かりやすいと思います。
商品の目立たない場所ではありますが、必ず問い合わせ先の記載があり、そこが親会社である可能性が高いです。
こちらは「ペットを購入する目的の客」として苦情を入れます。
購入目的で来たのに管理が悪いので買いたくなくなった。
ケージが汚れていて生き物が元気がないが他の店舗もそうなのか?
など。ショッピングモールに比べれば効果は弱いですが、それでもグループ全体のイメージダウンになるので、多少は改善に向かうと思います。
snsを使う
これは最終手段ですね。
今は拡散できる時代です。明らかなる悪い状態が見られるのに、何をやっても改善されないならば・・・
snsに投稿して拡散させるのはかなり効くかな、と思います。
もちろんこの方法をとる場合は慎重に、ですが・・・
まとめ
今回は、ペットショップについて、良し悪しの見分け方や、実際に悪質なペットショップに出会ってしまった場合の対策についてお話させていただきました。
管理の悪いペットショップや、かわいそうな生き物を見ると心が痛みますが、決してその場で感情的に店員に苦情を言ってはなりません。
状況をよく覚えて帰って、可能であれば写真にも残し、最も圧力をかけられる場所に苦情を入れましょう。
エキゾチックアニマルは犬や猫に比べて、小動物や鳥はどうしてもオマケ感が強く、法改正が進みません。
ひとりひとりが監視役となって、一つでも悪質なペットショップを減らしていけたらと思います。
生き物たちのために、できることをやっていきたいものですね!
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