ウサギ好きのみなさん、こんにちは!セネきちです。
今回はウサギの餌についてのお話をしていこうと思います。
近年ペットとして人気が高く、テレビやSNSなどでその魅力をたくさん知ることができます。
そのかわいさに、ペットにするならウサギ!!と思う方も多いはず。
もちろん、簡単に飼えるわけではありませんが、きっと今ここを読んでくださっている方は、ちゃんと勉強してからお迎えしたい!という優良飼い主さん予備軍なのではないでしょうか。
今回は、そんなあなたのために、ウサギの餌について、簡単に、分かりやすく!説明させていただきます!
うさぎの餌って何?
まず、ウサギの餌についてお話していきますね。
ウサギの餌ってなんだと思いますか?
ウサギといえば・・・ニンジンかな・・・?
ブー!です!×です。ウサギの餌はニンジンではありません。
ウサギ=ニンジンのイメージで「にんじん入り!」アピールが強い商品を選ぶ方もいらっしゃいますが、実はニンジンは餌ではありません・・・
ペットショップには色々な餌が売っていますが、正しい餌ばかりではないのです。
商品の中には、とても主食とはいえないような商品なのに「うさぎの餌」「ウサギの主食」といった言葉が使われていることも多いんですよ!
では、正しいウサギの餌は何か?というと。
ウサギの餌は、主食が「牧草」で副食が「ペレット」です。
餌が2種類あるの??知らなかった・・・
そういう方は多いですよ!
特に主食の牧草に関してはまだまだ世間では知られていません。
でも大丈夫です!今回の記事を最後まで読んだあとは、ウサギの餌について、ちゃんと分かるようになっていますよ
ウサギの主食「牧草」
昔は学校のウサギ小屋などで野菜くずや野草で飼育されていたウサギですが、現在はそのようなことをしているところはほとんどなくなりました。
今はウサギ=家庭で室内飼育するペットであり、餌も本来の食性に近いものを与えるようになってきているのです。
ウサギの場合は自然で食べているものに一番近い餌がイネ科の牧草です。
それが主食の牧草です。
牧草とはこのようなものです。
チモシー、チモシー牧草とも呼ばれます。
餌用の牧草はあまりフワフワしていなくて、このように1本1本が長くて硬いです。
なんか美味しくなさそうな草だね・・・もっと青々とした美味しそうな草ではダメなの?
気持ちは分かります!実際ウサギは青々とした美味しそうな草も大好きです。
ですが・・・
主食には、この硬くてパサパサして美味しくなさそうな牧草を与えなくてはならないのです。
大昔から、柔らかくて栄養価の高い草は強い動物のもの、ウサギは残った栄養価の少ない草をたくさん食べて生き残ってきました。
ペットとして飼われている現代のウサギも体の中の構造は昔と変わっていません。
「栄養の乏しい硬い草を常に食べ続けること」これがウサギの体に合っているのです。
ウサギの副食「ペレット」
続いて副食のペレットです。
ペレットとはこのようなもの。
これは餌っぽいね!
まさにペットの餌!という感じがしますよね。ウサギのペレットは牧草を固めたような感じで、細長い形のものが多いですよ
ウサギは主食が牧草ではあるのですが、自然界では100%草を食べているというわけではありません。
木の根っこ、種子、実など時々違うものも口にしながら生活しています。
牧草だけではちょっと足りない栄養を補い、食べる楽しみを与えてくれるのが、ペレットというわけです。
うさぎの餌の与え方
ウサギには牧草とペレットを与えるわけですが、朝適当に餌の補充をして、はい!終わり!というわけにはいかないのがウサギです。
いい餌を選んでも与え方を間違えば意味がありません。次は正しい餌の与え方についてお話させていただきます
餌は2種類以上混ぜて与えるのがおススメ
ウサギの餌で大事なのが、実は、これ。「2種類以上混ぜて与えること」です。
えー1種類でいいじゃない!お金もかかるし・・・
確かに手間もお金もかかるんですが、2種類以上与えることにはきちんと意味があるんですよ
ウサギはとても味の変化に敏感な動物です。
それは、全く同じ商品でも、ロットナンバー(製造時期や出荷時期)が違っていると食べないことがあるくらいです。
特に牧草の味、風味の変化はすぐに感じとるようです。
開封して時間がたった牧草は風味が落ちるので食べない
梅雨時で湿気た牧草は食べない
違うメーカーのものは食べない
同じメーカーでも刈り取り時期が違うと食べない
こんなことは日常茶飯事だと思っておいてください。
ウサギの食べるものがなくなってしまう・・・
そういうことです!
しかもお腹が減れば食べるか?というと、そうでもないコも多いですし、そもそもウサギは常に食べ続けて腸を動かさなくては体調を崩してしまう動物です。
牧草やペレットを散らかして怒るコだっているんですよ。
普段から2種類以上の餌を用意しておけば、そういった「食べなくなった」時に対処がしやすいのです。
そうか!それに2種類あれば、餌を食べなくなった時に、餌が嫌で食べないのか、何か体調が悪くて食べないのかも分かるね
そうです♪
これがオススメの餌の与え方です
それでは、牧草とペレット、それぞれの与え方も説明させていただきますね。
主食「牧草」の与え方
まずは牧草の与え方です。
牧草は、「牧草入れ」「チモシーフィーダー」と呼ばれる入れ物に詰め込んでケージの中に設置します。
牧草入れには色々な種類がありますが、ウサギは食べる量が多いので大きめのものを選びましょう。
牧草の与える量は食べ放題で構いません。
牧草をモリモリ食べるのが健康的なウサギです!
与え方ですが、牧草は一度にたくさん入れても好みの部分以外は残されたり、ケージの下に落ちてしまったりしますし、入れっぱなしだと風味がどんどん落ちて、ウサギが食べなくなってしまうので、1日何回かにわけて補充してあげるのがおススメです。
お仕事などで家にいない時間が長い方は牧草入れを2つ付けるか、牧草が下に落ちにくい牧草入れを選びましょう。
ウサギにとって牧草を切らしてしまうことは単に「お腹が減った~!」というだけではなく、体調に関わる大変なことなのです。
副食「ペレット」の与え方
次にペレットです。
ペレットは「餌入れ」に入れて与えます。
餌入れは陶器製のものや、ケージにがっちり固定できるタイプがあります。
ベビーの頃は床に置いて使う浅い陶器のものがおススメですが、大きくなったら餌入れをひっくり返すコもいるので、固定タイプに変えるとよいでしょう。
ウサギは生後4か月~半年ほどで大人の大きさにまで成長します。
それまでは成長期ですので食べ放題で構いません。
※食べ放題が終了する時期については、色々な説があります。
小型のウサギは成長が早めですし、食欲旺盛で太りやすい品種のウサギもます。
お迎えしたコの体格や体調に合わせて調節しましょう。
生後6か月くらいたったら、その時の体重の3パーセントくらいを目安に餌の量を量り、朝夕2回に分けて与えるようにしましょう。
※一度に全部入れると、すぐに食べきってしまうためです!
急に餌の量を減らすとウサギが戸惑うので、少しずつ適正量に近付けていくようにしてくださいね!
実際量ってみると、かなり少ない量に感じるかもしれませんが、あくまでも主食は牧草です。
牧草をもりもり食べていれば全く問題ありません。
そのあとはウサギの太り具合をみながら調節していってくださいね。
牧草は食べ放題、餌は量を決めて与える!だね!
そういうことです♪
うさぎの餌の選び方
ウサギの餌についていろいろ分かってきましたね!
次は、その餌の選び方を一緒にみていきましょう。
※もしペットショップでお迎えする場合は、そこで与えている餌は何かを聞き、購入しましょう。
ウサギは味の変化に敏感です。いきなり自分で選んだ餌を与えても食べてくれないことがあるのです。
牧草の選び方
まずは牧草の選び方からみていきましょう。
牧草の商品を見てみると、色々種類があることが分かります。
同じ牧草なのに、よく見てみると長さや硬さ、色も値段も違います。
さらに初心者さんを困らせるのが、「専門用語」なんです。
牧草の袋を見てみると知らない言葉ばかり書いてあってよく分からない!
確かにそうなのです。
ウサギの主食は牧草ね!と探しにいっても、商品の袋に「ウサギの餌用牧草」なんてどこにも書いてないんです。
なんだか聞いたこともないようなカタカナや英語がならんでいることが多いのです。
そこで、まずは牧草の商品に良く使われる専門用語を簡単に紹介していこうと思います。
最低限これだけ知っておけば、牧草を選ぶ時に困りませんよ!
牧草の種類のこと。チモシーとは、イネ科の牧草。
ウサギに必要な繊維がたっぷり。
主食なので、牧草入れに入れて、食べ放題にする。
牧草の種類のこと。アルファルファはマメ科の牧草。
高たんぱくで高カルシウム。普通の大人ウサギにはあまり摂らせたくない栄養素が多く含まれるので、アルファルファを与えてもいいのは、ベビーや妊娠中、授乳期のウサギのみ。
春頃~初夏に刈り取られた一番最初に採れた牧草ですよ、ということ。
繊維質が多く栄養もあるのでウサギに一番与えたい。穂の部分が人気。
一番刈りの後に生えてきたものを刈り取った牧草ですよ、ということ。
柔らかめなので、ベビーや高齢ウサギにおススメ。穂は付いていない。
圧縮方法のこと。ほぼそのままの形で袋詰めされた牧草で、ウサギに一番おススメ。
長く硬い牧草で、圧縮がほとんどされていないぶんクズも出にくい。
圧縮方法のこと。圧縮されている牧草。
コスパが良く、保管もしやすい。柔らかめなのでベビーや高齢ウサギにおススメ。
ただし、つぶされている分、牧草クズが多め。
牧草のランクのようなもの。チモシー以外の草の混入が少ないものや、よりグレードの高いチモシーに付けられている。スーパープレミアムなどもあるが、中には特にプレミアム感がないのに使われている場合も。
なるほど、よく意味を調べてみるとそんなに難しくないね!
そうでしょう?
「ウサギの餌」とははっきり書いていないけれども、牧草の種類や刈り取り時期や圧縮方法を知ることでどんな商品なのか分かるんですよ!
もっと分かりやすくいえばこんな感じです。
一番刈りのシングルプレス、硬くて長い牧草を与える。
一番刈りのダブルプレスもしくは2番刈りの柔らかい牧草を与える。
ウサギの年齢や体の調子、好みによってどんな牧草を選ぶのかが決まります。
よくわからなければ、一番刈りのシングルプレスを選んでおきましょう。
ペレットの選び方
次にペレットの選び方です。
ペレットはウサギの年齢に合わせて選びます。
なぜ年齢によってペレットを変えるのかというと、ベビーのような成長期のウサギはアルファルファを多く含むペレット、大人になったらチモシーメインのペレット、というように成長具合によって必要な栄養素が違うためです。
最近では超高齢ウサギ用や長毛種用、ネザーランドドワーフ用など、特定のウサギ専用の餌も販売されていますので、飼っているウサギに合わせて餌を選ぶことができるようになってきましたよ。
そしてペレットも、聞きなれない言葉が使われていることが多いので、簡単に説明させていただきますね。
商品によって言葉が多少違うこともありますが、だいたいこのような言葉がよく使われています。
もしよくわからないときは商品パッケージの説明欄を読んでみましょう。
どんなペレットなのかが記載されていますよ。
迷わない!商品の選び方
ここまでで、餌についてだいぶ分かってきたのではないかと思います。
ウサギの餌は主食がチモシーという牧草で、食べ放題にする!
副食はペレットで、小さい頃は食べ放題、大人になったら量を決める!
そうです。では実際にペットショップに行って、商品を選んでみましょう。
・・・・。
・・・・・・・・。
よく分からなかった・・・!!!たくさんありすぎて・・・
そうなんです。実際ペットショップに行くと分かりますが、牧草といっても食べる牧草だけでなく敷き牧草、おやつ用の牧草もあります。
ひとつひとつパッケージを見て、商品説明を読めばもちろん分かりますが、とても大変です。
ペレットなんかは中身を見ると、なんだかウサギが好きそうなものがいっぱい入っているものが売っていたりして、本当はどれがいいのか分からなくなるのです。
色々見てしまって迷ってしまう・・・という方のために、今から実際の商品でどれを選べばいいのかを説明させていただきます
今回は初心者さん向けとして、「この商品の中から選んでおけば、間違いないよ」という商品を集めました。
選んだ基準はこのような感じになっています。
(動物病院でしか売っていないものや、通販でしか手に入らないような特殊な餌は省きました。)
・日本語のパッケージで説明がしっかり読める餌
・上記の条件を満たした餌で、余計なものが入っていない、良質な餌
何種類か商品をピックアップしておきますので、ペットショップで同じ餌を探してみてくださいね。
ウサギの餌コーナーに行けば、どれかはみつかるはずです!
おススメの「牧草」
まずは初めてウサギを飼う方におススメの牧草を紹介しますね。
最初は敷き牧草と食べる牧草の見分けがつきにくいので、今から紹介する牧草を探してみてください。全て食べる牧草です。
これらの商品は全てチモシーのみが原材料で、一番刈りのシングルプレス、ウサギに一番与えたいタイプの牧草です。
生後半年~5歳頃までのウサギなら問題なく食べさせることができます。
先ほどの牧草は長くて硬めですが、これらの牧草は柔らかめのダブルプレスです。
ベビー、高齢ウサギや歯の病気などで硬い牧草が食べにくいコ、また柔らかめしか食べないコには、このようなタイプも一緒に与えてみましょう。
硬くて長い牧草を食べることが一番良いのですが、それよりも毎日たくさん牧草を食べることのほうが大切です。
実際はイネ科にはまだ種類があったり、刈り取り時期も3番刈りくらいまでは商品が出ています。3番刈りまでいくと栄養が少ないため、敷き牧草として使われることが多いです。
また、チモシー牧草は普通のペットショップでは国内のペットメーカーのものくらいしか手に入りませんが、ウサギ専門店や牧草専門通販などをのぞいてみると、もっと多くの牧草に出会うことができますよ!
おススメの「ペレット」
続いて、副食のペレットをみてみましょう。
ペレットは適応時期を分けて紹介しますね。
お迎えするウサギが生後何か月なのかによって与える餌が変わりますので、ペットショップで生年月日を必ず聞いておくようにしましょう。
成長期用のペレット
まずは成長期のウサギ用の餌です。グロース、子供用、ベビー用という名前でも販売されています。
※各商品によって、生後何か月まで使うものなのかが異なりますので、商品パッケージを確認してから購入してください。
大人用のペレット
続いて、成長期を超えた大人のウサギ用の餌です。メンテナンス、アダルト、といった商品名で販売されていることが多いです。
こちらも商品によって適応年齢が変わりますので、商品説明をよく読み、同じ商品にシニア用の餌があるようなら4~5歳を過ぎたあたりで餌を変更しましょう。
成長期~大人まで使えるペレット
次に紹介するのは、ベビーの頃か5歳くらいまで使える餌です。
同じ餌でシニア用のものも用意されているので、4~5歳頃になったら餌の切り替えを行いましょう。
全年齢適応のペレット
最後に、全年齢に適応しているペレットを紹介しますね。オールステージとも呼ばれます。
産まれた時から使えるペレットなのでとても便利です。
ただし、死ぬまでこの餌だけでいこう!と決めるのではなく、成長するに従い、肥満、歯の疾患、高齢などが出てきた場合には他の餌も試してみるなど、柔軟対応してあげましょう。
ペレットの紹介は以上です。
基本的にはペットショップなどお迎えする先で与えられていたものと同じものを購入しますが、先ほどお話したとおり、餌は2種類以上混ぜて与えるのが安心です。
自分で色々考えるのが面倒だし、通販も苦手・・・という方は今紹介させていただいた商品を探してみてくださいね。
ペットショップやホームセンターでも置いている可能性の高いものを集めたので、参考になれば幸いです。
まとめ
今回は、ウサギを飼ったことのない方向けに、餌のお話をさせていただきました。
全く知らないこともあったけど、なんとなく分かってきた!
分からないことがあったらまた聞いてくださいね~!
今回は難しい成分の話や原材料のパーセンテージの話は極力避けて、餌を選びやすいように簡単に説明させていただきましたが、ウサギというのは飼育しているとハマってきて、より餌のクオリティを重視したいと思うようになる方も多いです。
そんな、ウサギの虜となった方向けに、「ちょっと難しいけど、最高の餌選び」のお話もそのうち記事にしていきたいと思っていますよ
もし、ウサギをまだお迎えしていない方は、こちらもぜひ読んでみてくださいね!
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